カルーセル広告という配信メニューをみなさん知っていますか？
聞いたことはあるけど、実際に活用はしていない、またはどのように活用していいのかわからないと感じているマーケターの方は多いと思います。
色々な媒体（LINE広告、Twitter広告、Google広告、Yahoo広告など）で利用されるカルーセル広告ですが、
今回の記事では、Facebook広告に焦点をあてカルーセル広告の概要や特徴や具体的な活用例を用いて解説していきます。
初めての方でも広告配信ができるように管理画面の画面を用いてわかりやすく設定方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
カルーセル広告とは？
カルーセル広告とは、１つの広告に対し複数の画像や動画を横並びに表示できる広告フォーマットになります。
ユーザーはスマホなどのモバイルであればスワイプ、PCなら左右の矢印をクリックすることでそれぞれの画像や動画を閲覧・視聴することができます。
「カルーセル」というのは「回転木馬」という意味を指しており、Webサイトにおいてはスライドして表示できる画面を表しています。
カルーセル広告は工夫次第で幅広い広告で活用することができます。
カルーセル広告の特徴
カルーセル広告の特徴は、スワイプやスライドをすることで複数の画像や動画が視聴することができるため、他の広告フォーマットと比べるとより多くの情報を伝えられることが挙げられます。
一方、通常の広告フォーマットでは画像や動画が1つが一般的です。
カルーセル広告の目的
では、カルーセル広告はどのような目的や用途で利用できるのかについて解説します。
ブランディング
数多くの商品を取り扱う企業様にとって、画像一枚でユーザーの興味関心を向上させることは限界があります。
カルーセル広告を活用することで、複数の画像や動画を組み合わせることができるためストーリー性のあるメッセージも伝えやすくなります。
ユーザーの心に響く広告を配信すれば、共感を集めたり企業への関心を強めたりするきっかけになる可能性が高いです。
ダイレクトレスポンス
カルーセル広告は、ユーザーに売り込みたい商品について写真や動画を使って印象的に見せることができるため、購買行動を得るためのダイレクトレスポンス広告として活用できます。
そのため、一度広告を出すだけで複数のターゲットのアクションを促せます。
カルーセル広告の注意するポイント
Facebookでカルーセル広告を活用する場合、キャンペーン目的が”エンゲージメント”と”動画再生数”を選ぶとカルーセル広告が使用できないため、注意が必要となります。
・カルーセル広告が利用できるキャンペーン目的
① ブランドの認知度アップ
② リーチ
③ トラフィック
④ アプリのインストール
⑤ リード獲得
⑥ メッセージ
⑦ コンバージョン
⑧ カタログ販売
⑨ 来店数の増加
カルーセル広告の配信先・設定方法
カルーセル広告が配信される先は下記になります。
配信先
下記の図は、媒体ごとの配信先となります。
| 媒体 | 配信先 | 詳細 |
| フィード | Facebook のタイムライン上、フォロワーやおすすめの投稿の間に表示 | |
| 右側広告枠 | Facebookの右側の広告枠に表示される。PCでFacebookを閲覧中の利用者にのみ表示 | |
| インスタント記事 | Facebook モバイルアプリに配信されるインスタント記事に表示 | |
| Marketplace | ユーザーがアイテムを探して購入できる Marketplace に表示 | |
| ストーリーズ | フォローしているユーザーが投稿した、「ストーリーズ」の間に表示 | |
| フィード | Instagram のタイムライン上、フォロワーやおすすめの投稿の間に表示 | |
| ストーリーズ | フォローしているユーザーが投稿した、「ストーリーズ」の間に表示 | |
| Audience Network | ネイティブ | 提携モバイルアプリ内の、記事やコンテンツの間に表示 |
| バナー | 提携モバイルアプリ内の、ページ上部・横に表示記事やコンテンツからは独立 | |
| インタースティシャル | 提携モバイルアプリ内でのページ移動時に独立のページとして表示 | |
| messenger | 受信箱 | Messenger アプリのチャットタブもしくは上部のストーリー部に表示 |
設定方法
ここからは、Facebook広告のカルーセル広告の設定方法について、解説します。
① カルーセル広告を設定するときは、広告作成ツールの「広告マネージャ」を使用します。まず、広告マネージャを開き、「形式」から「カルーセル」を選びます。
② 画像にURLを指定する場合は、「カルーセルカード」から「画像や動画、リンクを手動で選択」を選んで、掲載したい広告文を「テキスト」に入力し、「ウェブサイトのURL」を設定します。
カルーセル広告の活用法
ここまででカルーセル広告の概要から設定について理解していただけたかと思います。
それでは次に、カルーセル広告の代表的な活用方法についてご紹介させていただきます。
商品説明・紹介
冒頭でも触れましたが、カルーセル広告は複数の画像を活用することができます。
そのため、複数の商品を取り扱う企業様にとって商品を並べて表示させることができますし、商品だけでなく複数サービスを並べることも効果的です。
ユーザーの好みや欲しいものはさまざまなので、カルーセル広告でいくつかの商品・サービスを紹介することで、そのラインナップの中から自分に合ったものを見つけてもらうのもひとつの購買につなげる方法になります。
さらに、画像・動画それぞれに別々のリンク先を設定できるため、表示された商品にすぐアクセスすることができ、より良いユーザー体験を提供することも可能になります。
複数の訴求内容を並べる
商品によっては、さまざまな悩みに対応できるものもあります。
その場合、商品の使用により解決できる悩みを画像や動画ごとにわけて記載すれば、商品の魅力をより多角的に表現できます。
1つの広告を配信するだけでさまざまな悩みをもつ人に対して訴求できるため、商品の売上アップにも効果的です。
商品の使い方やストーリーを並べる
カルーセル広告では画像や動画が順番に表示されるため、連続性をもたせて短いストーリーを表現するのも1つの方法になります。
ユーザーの注目を集める内容であれば、ブランディングに活かせます。たとえば、企業の歴史や商品が完成するまでの過程をカルーセル広告で表現し、イメージアップを図っている企業もあります。
まとめ
カルーセル広告は、従来の広告フォーマットと違い複数の画像や動画を組み合わせることができます。それによって、商品の使用感や機能の訴求、カタログ利用など様々な訴求をおこなうことができ、ユーザーの購入促進や興味関心の向上に影響を与えます。
1つの広告枠で複数のクリエイティブを見てもらえるカルーセル広告は、SNSアプリなどでタップやスワイプといったアクションの多い媒体でよく利用されます。
そのため、クリエイティブ内に矢印やスワイプを喚起させるような要素を取り入れることでエンゲージメントも高まります。
数多くの商品を取り扱っている企業様やブランドストーリーを伝えたい方はぜひ活用してみてください！
