SNSマーケティングとは?
近年では、インターネットの普及によりマーケティング手法が多様してきています。
その中でもSNSマーケティングは今、非常に有効な手法として注目を集めています。
多くの企業が各種SNSの活用をしており、「検索の主流はWebからSNSへ」とまで言われてきています。
では、今回今注目を浴びているSNSマーケティングとは何か、詳しく解説していきます。
SNSマーケティングとはソーシャルメディアを活用したマーケティング手法になります。
FacebookやTwitter、Instagram、今ではTiktokなどのツールを活用します。
いまや、特に若い世代の間では情報収集はSNSで行われています。
従来の情報収集の方法としてyahooやGoogleなどといったブラウザ検索を活用してインターネットで検索をしていました。
今ではSNS上で興味のあるアカウントや友人とつながっていると、検索しなくても自動的に注目度の高い情報が流れてきます。
このように、SNSは拡散力があることも魅力の一つです。
ユーザーが投稿をシェア、コメントすることにより情報は拡散していきます。
それに加え、SNSは双方向のコミュニケーションが可能です。
顧客とのコミュニケーションを通じてロイヤリティを向上させることもできます。
SNSに登録されているユーザー情報を元にデータを収集することもできます。
SNSは既に単なるコミュニケーションツールではなく、マーケティングにおいて欠かせないツールなのです。
なぜ注目されてるのか
SNSの利用者が圧倒的に高まっている
SNSマーケティングに注目が集まる理由として、消費者のSNS利用率が高まっていることが挙げられます。
以下は2021年に総務省が発表した「令和2年通信利用動向調査」によるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の利用状況を表したデータでは、
すべての世代で個人のSNS利用率が高まっているという結果となりました。
従来では「SNSは若者が楽しむもの」と思われていましたが、40代以降の比較的年齢が高い世代でもSNSが浸透しています。
SNSが広い世代の人々の生活に深く根付いてきており、キッズ世代からシニア世代へのマーケティングにおいてもSNSは欠かせない存在となっているといえるでしょう。
また、個人以外でも企業アカウントとしても利用率が急増しています。
総務省が2019年に発表した「平成30年通信利用動向調査」による企業のソーシャルメディアサービス(※)の活用状況では、すべての業種でソーシャルメディアサービスの利用率が増えており、中には前年比で10ポイント以上ソーシャルメディアサービスの利用率が増えている業種もあるなど、近年SNSマーケティングの注目が高まっていることが分かります。
GoogleではなくSNSで情報収集するのが主流
上述でも少し触れましたが、今まで情報収集する際にGoogleやYahoo!などの検索エンジンで調べることが一般的でしたが、現代ではSNSで情報収集をすることも一般化しています。
株式会社ジャストシステムが2020年に発表した「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査2019年総集編【トレンドトピック版】」による、ファッション情報収集時によく利用する媒体チャネルについての調査では、
2016年と2019年を比較して、すべての項目において検索エンジン(Google)の利用率が下がり、SNS(Facebook、Instagram、Twitter、YouTube)の合計割合が増えています。
SNSで情報収集する人の割合が増えていることからも、SNSによる情報発信の重要性が高まっている状況となっています。
SNSが購買意欲を促している
最近では、SNSでの情報を参考にして商品の購入を行っている顧客も増えています。
2021年にママさんにSNSで商品購入をするときSNSを参考にしているかどうかの調査をデジタルマーケティング企業である株式会社ネスタが調査を行ったところ、ほとんどのママが[
はい]と答えた結果となりました。
商品の購入検討時に一般消費者によるSNSでの口コミを参考にするといった購買プロセスはもはや一般的になっているのです。
SNSマーケティングを行うメリット
SNSマーケティングのメリットをご紹介します。
SNSマーケティングには、情報伝達が速い、認知の拡大がしやすいなどのメリットがあります。
認知の拡大が見込める
人気のSNSは非常にユーザー数が多いこともあり、アカウントを開始してすぐは気づいてもらいにくく、なかなかフォロワーやコメント、いいねなどもつきにくいです。
それでも地道に投稿を継続し、積極的に返信や反応(リツイートやいいねなど)していくことで、少しずつですが認知が高まり、徐々にフォロワーや反応も増えていきます。
また、このような活動をしていれば、「返信をくれるかもしれないから、この商品について感想を投稿しよう」と、自主的に認知を広めてくれるユーザーも出てきやすいです。
ブランディングが行える
企業のSNSアカウントを持つことで、自社やその製品自体に対するブランディング効果を得ることもできます。
信頼あるインフルエンサーが情報を拡散する、あるいは多くの評価(「いいね」や「リツイート」の数)を得ることで、その価値は飛躍的に上がり、国内外に限らず周知されることになります。
企業のアカウントが有用な情報を流し続けることで、信頼性のあるアカウントとして確立すれば、それも企業のブランディングとして成り立つのです。
SNSマーケティングは、商品の広報だけではなく、企業自体の市場価値を上げるブランディングにまで影響するということですね。
顧客ロイヤリティを獲得できる
SNSを利用したマーケティングでは、利用者の趣向にマッチした情報を広告するため、その情報に対する関心は比較的高く保つことができます。
また、拡散先となるユーザーも、拡散元と何かしらの繋がりがあるユーザーが対象であり、その情報に対する「いいね」や「リツイート」などの数も影響し、情報の信頼度も高まります。
関心のある情報が、比較的信頼度の高いユーザーから拡散されることにより、広告自体の信頼度を保つ結果となるのです。
SNSを使ったマーケティングでは、ユーザーの関心とその繋がりが非常に重要な要素となり、マーケティングにおけるメリットへ直結しています。