楽天Vacation STAY収益マスター講座

【価格】手数料3%とゲスト転嫁を踏まえた料金設計

Vacation STAYの価格設計の肝は、「ホスト3%・ゲスト12%」という手数料構造を正しく理解すること。ホストの取り分が大きいぶん、価格競争力を作れます。

EP01で触れた低手数料を、ここで価格に落とし込みます。総額の考え方と、楽天トラベル経由の“価格が読みにくい”特性への対処を解説します。

〜 目次 〜

  1. 手数料構造を正しく理解する
  2. 総額で考える
  3. 楽天トラベル経由は価格が読みにくい
  4. 手取りから逆算する
  5. 他媒体との価格整合
  6. まとめ

手数料構造を正しく理解する

Vacation STAYはホスト手数料3%(カード決済込み)。1泊1万円の設定なら、ホストの手取りは9,700円です。一方ゲストには約12%の手数料が乗るため、ゲストの総支払は約11,200円になります。

FIG.1 — 1泊10,000円設定のときのお金の流れ
ホスト手取り(手数料3%)9,700円ゲスト総支払(+12%)約11,200円

ホストは97%が手元に残る。ゲストは総額で約12%上乗せ。

POINT ここがAirbnbやBookingと比べた本質的な強みです。ホストの手取り率が97%と高いので、同じ手取りでよければ表示価格(宿泊料)を下げて価格競争力を出せます。「手取りを9,000円残せればいい」なら、宿泊料を約9,280円まで下げられる、という設計が可能です。

数字で確認しましょう。宿泊料を1万円に設定した場合、ホスト手数料3%は300円。手取りは9,700円です。Airbnbの固定型(約15.5%)なら手取りは8,450円でしたから、同じ宿泊料なら手取りで1,250円も差が出る。この差を“価格を下げる原資”に回せるのが、Vacation STAYの強みです。

手取り率97%の活かし方を、もう一歩具体化します。例えば競合が宿泊料1万円で出しているところに、あなたは9,500円で出しても、手取りは約9,215円確保できます。Airbnb固定型で1万円のときの手取り8,450円より多い。価格は競合より安く、手取りは競合より多い——この“いいとこ取り”が、低手数料媒体ならではの戦い方です。

もう一点、Vacation STAYは全額事前決済が基本なので、料金の取りはぐれがありません。価格を攻めても回収リスクが低いのは、戦略の自由度という意味でも地味に効いてきます。

価格設計に正解はなく、データを見ながら調整するものです。入りが悪ければ下げ、すぐ埋まるなら上げる。手取りの下限さえ守れば、あとは需要に合わせて柔軟に動かしていきましょう。

総額で考える

ただし、ゲストが見るのは“総額”です。ホスト手数料が安くても、ゲスト手数料を含めた総支払が競合より高ければ選ばれません。「ホストの手取り」と「ゲストの総額」の両方を見て、競合と比べる視点が必要です。

ゲスト手数料約12%の意味も押さえます。ゲストの総支払は、宿泊料1万円なら約11,200円。Airbnbの分担型(ゲスト約14%)と比べると、ゲストの上乗せはやや軽い。つまり同じ宿泊料でも、ゲストにとってVacation STAYのほうが総額が安くなる場合があり、これは予約の取りやすさにつながります。

価格は固定ではなく、需要に応じて動かすものです。繁忙期は上げ、閑散期は下げる。低手数料で手取りが厚いVacation STAYは、閑散期に思い切った価格を出して稼働を埋める“調整弁”としても使えます。

楽天トラベル経由は価格が読みにくい

⚠ 楽天トラベル経由では、ゲストに表示される価格を宿が厳密に管理できません。 宿が1万円に設定しても、手配手数料が上乗せされて10,700円などで表示され、上乗せ率は宿泊料によって変動します。さらに清掃料は楽天トラベルでは宿泊料に合算表示されます。媒体ごとに“ゲストにいくらで見えるか”が変わる前提で価格を組みます。

楽天トラベル経由の“読みにくさ”には、こう対処します。表示価格を完全には制御できない以上、「手取りがいくら残るか」を基準に据え、表示のブレは許容範囲として織り込む。神経質に1円を合わせるより、手取りの下限を死守する設計のほうが現実的です。どうしても価格を厳密に管理したい在庫は、楽天トラベルへの配信を絞るという判断もあります。

とはいえ、安くしすぎは禁物です。Vacation STAY単体に合わせて極端に下げると、他媒体とのレートパリティが崩れ、Booking.comなどでの露出に響くことがあります。手数料が安いぶんを“全部値下げに回す”のではなく、一部は利益として残す——このバランス感覚が、長期の収益を守ります。

手取りから逆算する

正しい順番は、表示価格から考えるのではなく手取りから逆算することです。

01
手取りの下限を決める
清掃・光熱・管理費を引いて利益が残る最低ライン
02
手数料3%を上乗せ
手取り÷0.97で必要な宿泊料を逆算
03
総額で競合と比較
ゲスト手数料込みの総額が競合と整合するか
04
媒体差を織り込む
楽天トラベルの上乗せ・清掃料合算を考慮

清掃料の扱いも価格設計に影響します。楽天トラベルやじゃらんには清掃料の設定枠がなく、清掃費は宿泊料に合算して表示されます。一方Airbnb・Bookingは清掃料を分けて表示できる。同じ施設でも媒体で“料金の見え方”が変わるので、どの媒体でいくらに見えるかを一度シミュレーションしておくと安心です。

おすすめは、運用を始める前に一度「この宿泊料だと、各媒体でゲストにいくらに見えて、自分の手取りはいくらか」を一覧で書き出すことです。Vacation STAY・Airbnb・Booking・楽天トラベルで、総額と手取りがどう変わるかを可視化すれば、価格戦略の解像度が一気に上がります。

注意したいのは、ゲスト手数料はゲストが負担するもので、ホストが直接コントロールできない点です。ホストが設計できるのは“宿泊料”と“そこから引かれる3%”。だから価格戦略は、宿泊料の設定と手取りの確保に集中します。

他媒体との価格整合

Vacation STAYは複数媒体に配信されるため、媒体間で極端な価格差を作らないことも大切です(レートパリティ)。とはいえ手数料構造が媒体ごとに違うので、“ゲストの総額がだいたい揃う”ことを目安に、在庫管理システムで一元的に調整します。

Vacation STAYの価格設計は、低いホスト手数料を“価格競争力”に変えられるかが勝負です。手取りから逆算し、ゲストの総額で競合と比べ、媒体ごとの見え方を織り込む。この3点を押さえれば、3%という武器を最大限に活かせます。

民泊運営のご相談はKYAKUDENへ

デジタルマーケティング会社だからできる、データ×おもてなしの民泊運営

📈
OTA検索順位の最適化
Airbnb・Booking.comのアルゴリズムを攻略し予約に繋がるリスティングを作成
🤖
AIダイナミックプライシング
競合・イベント・季節を加味した自動価格調整で収益を最大化
📊
データドリブン競合分析
競合物件を徹底分析し勝てるポジショニングを設計

まずは無料相談で、物件の収益シミュレーションを作成いたします。

無料相談はこちら →

まとめ

論点結論
手数料ホスト3%+ゲスト12%。手取り率97%
強み手取りが厚い=表示価格を下げ競争力を出せる
総額ゲストの総支払で競合と比較する
楽天トラベルゲスト表示価格が変動・清掃料は合算表示
設計手取り÷0.97で逆算・媒体差を織り込む

「手数料3%を活かした価格設計」はKYAKUDENの無料相談と収支シミュレーターで試算できます。次回EP06では、国内ゲスト対応とレビューの積み上げに進みます。

他媒体で同じテーマ(価格戦略)を読む
Airbnb編 →Booking.com編 →Vrbo編 →Expedia編 →Agoda編 →Trip.com編 →じゃらん編 →一休編 →STAY JAPAN編 →TABILMO編 →
楽天Vacation STAY収益マスター講座
シリーズの他の回も読む
← EP04 CONTENT
転載先でも選ばれる掲載情報の作り方
シリーズ目次へ戻る
EP06 REVIEW →
国内ゲスト対応と評価の積み上げ
KYAKUDEN
公式LINE
📋 民泊開業の実務テンプレートを無料配布中
✅ ハウスルールテンプレート ✅ ゲストメッセージ集 ✅ 確定申告チェックリスト
友だち追加するだけで全部まとめて受け取れます
無料で受け取る →

民泊運営のご相談はお気軽に

収益シミュレーションを無料で作成いたします

無料相談を予約する →
SIMULATOR

民泊収支シミュレーター

無料で収益予測・投資回収期間を即座に算出

シミュレーターを使う →

M&A

民泊の売却・買収もKYAKUDENへ

売却査定・買収分析シミュレーターを無料でご利用いただけます

M&Aシミュレーターへ →
🚧

現在、民泊管理業の登録・受理待ちのため、サービスの受付開始まで今しばらくお待ちください。 お問い合わせは引き続き承っておりますので、お気軽にご相談ください。

お問い合わせ