じゃらん収益マスター講座

【総論】じゃらんは「国内最大級×ライセンス前提」で使う

じゃらんは国内最大級の宿泊予約サイト。手数料は海外OTAより低めで、国内客の集客力は抜群です。ただし「旅館業許可」が掲載の絶対条件——ここが民泊にとって最大の分かれ道です。

この講座は、じゃらんnetで成果を出すための実践ガイドです。初回は全体像——国内最大級の集客力と、“ライセンス前提”という大原則を押さえます。

〜 目次 〜

  1. じゃらんとはどんな媒体か
  2. 手数料は海外OTAより低め
  3. 3つの武器
  4. どう位置づけるか
  5. 攻略の全体像
  6. まとめ

⚠ 最重要:じゃらんに掲載できるのは「旅館業法の宿泊営業許可」を持つ施設だけです。 住宅宿泊事業法(民泊新法)・国家戦略特区法(特区民泊)の届出施設は掲載できません。まずは自施設の営業形態を確認してください。簡易宿所などの旅館業許可があれば掲載可、民泊新法・特区民泊のみなら掲載不可です。

OTAは客層ごとに使い分ける時代です。じゃらんはその中で、国内のレジャー・ファミリー客を担う主力チャネル。海外インバウンドはAirbnbやBooking、Agoda、Trip.comで取り、国内客はじゃらんで取る——という役割分担を意識すると、媒体構成がクリアになります。ただし前提として、旅館業許可が必要な点は繰り返し確認しておきましょう。

じゃらんとはどんな媒体か

じゃらんnetは、リクルートが運営する国内最大級のOTA。1990年創刊の旅行雑誌『じゃらん』を源流に持ち、登録施設は2万件を超えます(2023年時点)。ファミリー・レジャー・シニアまで幅広い国内客に使われ、国内旅行の“定番”として定着しています。

掲載料・初期費用・月額はすべて無料で、予約が入ったときだけ手数料が発生する成果報酬型。国内客の新規獲得・認知拡大に強く、ネット検索でも上位に出やすいのが特徴です。

旅館業許可について、もう少し具体的に補足します。じゃらんに掲載できるのは、旅館業法に基づく「ホテル営業」「旅館営業」「簡易宿所営業」などの許可を持つ施設です。民泊であっても、簡易宿所として旅館業許可を取得していれば掲載可能。一方、住宅宿泊事業法(民泊新法)や特区民泊の届出だけで運営している施設は、掲載できません。まずは自施設がどの営業形態かを、正確に確認することが出発点です。

この“ライセンスの壁”は、裏を返せば参入する施設が絞られるということでもあります。誰でも出せる民泊系プラットフォームと違い、旅館業許可という一定のハードルを越えた施設だけが並ぶ。その中で、国内最大級の集客力を、比較的低い手数料で使えるのがじゃらんの魅力です。

じゃらんはネット検索で上位に表示されやすいのも強みです。「地域名+宿」「地域名+温泉」などで検索すると、じゃらんのページが上位に出てくることが多い。つまり、自施設をじゃらんに載せておくだけで、じゃらんの検索エンジン上の強さに“相乗り”できる。開業したての施設や、認知を広げたい宿にとって、これは大きなメリットです。

手数料は海外OTAより低め

じゃらんの送客手数料は1名利用6%/2名以上8%。これにポイント負担2%(付与1%+販促プログラム1%)が乗り、実質1名8%/2名以上10%。カード決済時は別途+1.5%程度です。

FIG.1 — 主要OTAのホスト手数料比較(目安・変動あり)
じゃらん(1名・実質)約8%じゃらん(2名以上・実質)約10%Airbnb(固定型)約15.5%Booking.com(実効)20〜30%

じゃらんは実質8〜10%と、海外OTAより低め。国内客に強い。

海外OTA(Airbnb・Booking)より手数料が低く、国内集客力が高い——旅館業許可がある施設にとって、じゃらんは非常に相性の良い媒体です。

リクルート経済圏の強みも見逃せません。じゃらんで予約すると、じゃらん限定ポイント1%とPontaポイント1%の計2%が貯まります。Pontaはローソンなど多くの店舗で使えるため、ポイントを貯めたい国内客にとって、じゃらんを選ぶ動機になる。リクルートID一つで、ホットペッパーなど他のリクルートサービスとも連携しています。

3つの武器

じゃらんの価値は、次の3点に集約されます。

🇯🇵
国内最大級の集客

ファミリー・レジャー・シニアまで幅広い国内客

🎁
Pontaポイント

じゃらん限定+Pontaで2%還元。リクルート経済圏

📚
豊富な特集

季節・テーマ特集やスペシャルウィークで露出

客層の幅広さも、じゃらんの大きな武器です。若者からシニア、ファミリーからビジネス客まで、非常に幅広い層が利用しています。ニッチなコンセプトの宿から大型シティホテルまで、それぞれの魅力を発信すれば、適切なユーザーとマッチングできる“懐の深さ”がある。国内客をターゲットにするなら、これほど層の厚い媒体はそう多くありません。

季節ごとの需要の波も、じゃらんなら取り込みやすい。夏休み、紅葉、年末年始、連休——国内旅行需要が高まる時期に、じゃらんの特集やセールが集中します。日本人の旅行カレンダーに沿った販促が充実しているため、国内の繁忙期をしっかり取り切れるのが、国内特化型媒体ならではの強みです。

どう位置づけるか

旅館業許可がある施設なら、じゃらんは国内客向けの主力チャネルの一つ。Airbnb・Bookingでインバウンドを取りつつ、じゃらんで国内のファミリー・レジャー客を取る——この組み合わせが、国内外をバランスよく埋める王道です。逆に民泊新法・特区民泊のみの施設は、後述の楽天Vacation STAY経由の楽天トラベルなど、別の国内チャネルを検討します。

念のため、民泊新法・特区民泊のみで運営している施設への補足です。その場合じゃらんには出せませんが、国内客を諦める必要はありません。楽天Vacation STAY経由なら楽天トラベルに配信できるなど、民泊でも使える国内チャネルがあります(楽天VacationSTAY編で解説)。自施設の営業形態に合った国内販路を選ぶことが大切です。

攻略の全体像

この講座は、じゃらんの強みを活かす順番で進めます。

01
国内客に刺さるページ
ファミリー・レジャー目線の掲載情報(EP02)
02
ポイントを踏まえ値付け
手数料・ポイント・特集を踏まえた価格設計(EP03)
03
口コミを積む
国内ゲストの口コミと掲載順位(EP04)
04
直予約へ
じゃらん依存からの自社化(EP05)

じゃらんは、旅館業許可さえあれば、国内最大級の集客力を低めの手数料で使える強力な媒体です。まずは自施設がライセンスの条件を満たすかを確認し、満たすなら国内客の主力チャネルとして活用する。海外OTAとの組み合わせで、国内外をバランスよく埋めていきましょう。

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まとめ

論点結論
前提旅館業許可が必須(民泊新法・特区民泊は不可)
媒体リクルート運営・国内最大級・2万施設超
手数料1名6%/2名8%+ポイント2%=実質8〜10%
客層ファミリー・レジャー・シニアの国内客
強み国内集客力・Pontaポイント・豊富な特集

各回はシリーズ目次から読めます。次回EP02では、国内旅行者に刺さる掲載情報の作り方に進みます。

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