UGCって何?
UGCとはUser Generated Contentsの略語で、ユーザーの手によって制作・生成されたコンテンツという意味になります。
具体的には、個人のSNSの投稿、写真、ブログ、口コミレビュー、消費者発信のコンテンツのことです。
① 食べログのレビュー
② 価格.comの商品購入者の声
③ 企業クチコミサイトの投稿
④ Amazonの商品レビュー
などはすべてUGCになります。
UGCが企業のマーケティングで注目される理由
マーケティングにおいてUGCが注目されている理由として挙げられるのは、インターネット上の広告に嫌悪感を持つ消費者が増えきていることが背景としてあげられます。
では、注目される理由についてご説明します。
ネット上の広告に嫌悪感
UGCをマーケティングに使うことで、インフルエンサーなどの有名人を起用したマーケティングでは補いにくい商品やサービスの使用イメージをよりリアルに顧客に伝えることができ、生活者に身近に感じてもらいやすくなります。
同時に、企業が一方的に商品やサービスの魅力を伝えると押し付け感や信用性の不安感が生じますが、UGCを活用すると客観的な評価として説得力が上がり、信頼されやすくなります。
購買意欲を促す
UGCは、顧客の商品購買意欲を促すとても効果的な手法です。
例えば、化粧品や洋服を買う時にInstagramで検索をして商品選びの参考にするなど、サービスや商品を購買する前にUGCを活用して購入に至っているケースが増えてきています。
実際、主婦層向けマーケティングを展開する株式会社ネスタの調査では、「86%のママさんが、購入前に商品のUGCをSNSで探して参考にしている」といった調査結果も出ており、商品購入やサービス利用のきっかけをつくる存在として注目が集まっていると言えます。
作業効率の向上
近年ではWEBマーケティング市場の拡大が飛躍的に加速しています。
あらゆる媒体チャネルが増えてきており、その中で効果を出すためにはどのような施策を行わなければいけないのかを考える期間が非常に短くなりスピード感のあるPDCAを求められるようになってきました。
しかし、増え続ける媒体チャネルを試すと同時にクリエイティブ制作を行うともちろんそれだけコストや時間が大きく発生します。
その中で、UGCといったユーザーが生成してくれるコンテンツをマーケティング施策に組み込むことでクリエイティブの量を担保することができるだけではなく、生活者目線の表現を増やすことができます。
企業のマーケティングにUGCを取り入れるメリット
では実際にUGCを活用する上でのメリットをご紹介します。
親近感や信頼感といった「顧客ロイヤリティ」を構築できる
企業の商品やサービスのプロモーションよりも、
ユーザーが日常で利用している何気ない描写の方が、消費者にとっては参考になる場合があります。
同じ境遇にある人同士なら、親近感を持たれやすく共感を得やすくなります。
例えば、家具などのインテリア商品だと何もない場所にテーブルや椅子などの写真が載っているよりも
テレビやテーブルマット、植物などを置いた画像のほうが自分の生活との親和性を感じて、
自分の家に置いたらこんな感じかなとイメージしやすくなりますよね。
ファッションにおいても、モデルが着用している写真よりも自分と同じ体格や背格好のユーザーが撮った写真を見たほうが参考になります。
「実際に使ったら」を想像できるビジュアルはユーザーの購買意欲をより高めることができます。
ユーザー目線のアプローチで拡散される
UGCはユーザーによって継続的に生成されるコンテンツのため、多様化するマーケティングチャネルを網羅的に活用することも可能になります。
また、生活者目線の情報を発信をすることで、多くのユーザーに注目が集まり、広告運用のPDCAの高速化が可能になり効果的な結果が望めるようになります。
商品開発や施策改善のヒントになる
UGCのユーザーからのリアルな意見は、商品の改良や開発の糸口にもなる場合があります。
UGCコンテンツの中には、企業が全く想定していなかった商品活用をユーザーが見出だしていることもあるので、新たな付加価値を軸にしたプロモーションや商品改良を行うことができます。
UGCを通して商品を改良していくことで、顧客満足度の向上やファンの獲得が見込めます。
商品改良までには至らなくとも、開発者側が想定していなかった使い方やアレンジがUGCで見つかることもあるでしょう。