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Facebook広告のカスタムオーディエンスとは?概要から設定方法までご紹介

Facebook広告のカスタムオーディエンスとは?概要から設定方法までご紹介

カスタムオーディエンスとは?

カスタムオーディエンスとは、過去に自社ビジネスで何らか接点を持った既存ユーザーに向けて広告配信することができる機能のことを言います。

何らかの接点というのは、「資料請求」「広告に対していいねやシェア」「WEBサイトに訪問」などの行動を指しています。

接点を持っていながらコンバージョンに至っていないユーザーに再訴求したり、LTV(顧客生涯価値)を高める際にとても有効です。

ちなみに、カスタムオーディエンスと似たような広告手法は、GoogleやTwitterにも備わっています。

カスタムオーディエンスはどんな時に使える?

カスタムオーディエンスは、一度自社のウェブサイトを訪問したユーザーの行動を追跡して、Facebook広告に利用することでリターゲティングすることができたり、Facebook広告を配信する対象者を除外することもできます。

例えば、あなたがカフェを運営していてカスタムオーディエンスでの広告配信を検討しているとします。
今回の広告配信の最終目的は「訪問来店」としましょう。
その場合、「カフェに1回来店した顧客」に対して対象者を絞り込んでカスタムオーディエンスを作成して広告配信ができます。
さらに、カフェを毎週のように利用してくれている顧客がいれば、すでにリピーターとして利用してくれているので、その顧客を除外することもできます。

カスタムオーディエンスのメリット

カスタムオーディエンスを利用するメリットについてご紹介します。

ターゲットを絞ることができる

カスタムオーディエンスのメリットは、ターゲットとなるユーザーを絞ることができることです。
例えば、自社のサービスや製品に興味があるとされるユーザーに配信できるので、CPA(顧客獲得単価)やCTR(クリック率)のパフォーマンスアップが期待できます。
また、カスタムオーディエンスを設定することで、より精度が高いユーザーに配信できるためコンバージョンにも繋がりやすいです。

リピートを促すことができる

Eメールアドレス・電話番号の情報があれば既存顧客に対して広告を配信することができます。
Facebook広告は、メールマガジンと違ってメール開封をしないと伝えたい情報が伝わらないということはないので、効率よく既存顧客に情報を伝えリピートにつなげることができます。

既存顧客に似た特徴を持っているユーザーにもアプローチが可能

カスタムオーディエンスでは、既存顧客と共通の特徴を持つユーザーへとリーチを広げられる機能「類似オーディエンス」を作成することができます。

Facebookは、行動情報に加え、より深い属性情報を持っているため類似オーディエンスのような機能が実現できるわけです。
これを活用することで、見込み顧客と同じような趣味・趣向を持つユーザーを配信対象にできます。

カスタムオーディエンスのデメリット

では、次にカスタムオーディエンスを利用するデメリットについてご紹介します。

リーチ数やインプレッションが少なくなる

カスタムオーディエンスのデメリットとして、リーチ数やインプレッション数(表示回数)などが少なくなる可能性があります。
カスタムオーディエンスのデータに該当しないユーザーでもコンバージョンになり得る可能性があるので、機会損失が生まれるリスクも否定できません。
そのため、カスタムオーディエンスを設定する際は、目的やターゲットとなるユーザー、使い方についてよく考えて配信するようにしましょう。

カスタムオーディエンスの設定

カスタムオーディエンスの概要について、大枠は理解ができたかと思います。
では、次に実際の設定についてご紹介させていただきます。

カスタマーリスト

カスタマーリストは、既存の顧客に関する情報をFacebookに提供しカスタマーリストの情報を使用して、リーチしたいオーディエンスに広告を配信することができます。

ではカスタマーリストの設定方法についてご紹介します。

自社の顧客リストを準備する

自社でカスタムオーディエンスを行う場合は、自社の顧客リストをExcelやスプレッドシート形式で準備しておきましょう。
もし、代理店での依頼でカスタムオーディエンスを設定する場合は、クライアントに顧客リストを依頼するようにしてください。

ただ、この顧客データは個人情報となるため管理が厳重となります。
そのため、顧客データは代理店側でリスト化するより、クライアント側で持っている顧客データをFacebookのカスタムオーディエンス用にリスト化してもらう方が安全で望ましいかと思います。

リストの内容は、Facebookが提示しているフォーマット(名前・住所・性別・生年月日など)を参考にしましょう。

アップロードする見込み顧客データを用意します。

メールアドレスと電話番号のみを使用する場合は、列見出しを「email」「phone」のみにしてCSVファイルをダウンロードして準備します。

顧客リストをFacebookページにアップロード

続いて、csvファイルとして保存したリストを、Facebookの広告マネージャー上にアップロードしていきます。
Facebook広告マネージャーの左上のハンバーガーボタンをクリックして、オーディエンス画面でオーディエンスを作成をクリックし、「カスタムオーディエンス」を選択します。
その後、「カスタムオーディエンスを作成」画面で、「自分のソースを使用」内の「カスタマーリスト」を選びます。

顧客リストのカスタムオーディエンス作成

操作を進めていくと、「データファイルカスタムオーディエンスを作成」という画面が表示されます。
「顧客リストの準備」が表示されますが、スプレッドシートで最初に作成したので、「次へ」をクリックします。
リストにカスタマーバリューを含めるかの確認画面が表示されますが、今回は使用しないので、「いいえ」を選択し、「次へ」をクリックします。

用意した csv ファイルをアップロードし、名前を付けて保存します。
csv 以外にも、txt ファイルを使用したり、コピーしたデータを貼り付けることも可能です。

これで設定は完了です。
これで、広告セットのターゲティング設定にオーディエンスをアップロードすることができます。

ウェブサイト

ウェブサイトは、Facebookピクセル(タグ)を設置することでFacebookユーザーとウェブサイトにアクセスした人を照合し、サイトアクセスユーザーに対して、Facebook内でデバイスを問わず広告を配信することが可能になります。

ピクセル・イベント設定

Facebook広告マネージャーの左上のハンバーガーボタンをクリックして、オーディエンス画面でオーディエンスを作成をクリックし、「カスタムオーディエンス」を選択します。
その後、「カスタムオーディエンスを作成」画面で、「自分のソースを使用」内の「ウェブサイト」を選びます。

ソースには「Facebookピクセル(タグ)」を設置します。
その後、イベント、リテンション、オーディエンス名を入力します。最後に【オーディエンスを作成】をクリックして完成です。作成したオーディエンスは一覧に表示されます。

アプリアクティビティ

アプリアクティビティカスタムオーディエンスは、*Facebook SDK(Software Development Kit)を利用して、アプリをダウンロードしているものの可能なアクションを実行していないユーザーをターゲットとして、広告を配信することが可能になります。

※SDKとは、あるシステムに対応したソフトウェアを開発するために必要なプログラムや技術文書などをひとまとめにしたものです。

ピクセル・イベント設定

条件を指定し、「名前を付けて保存」をクリックすると、広告セットのターゲット設定内、カスタムオーディエンスにて該当のオーディエンスを指定することで使用可能になります。

オフラインアクティビティカスタムオーディエンス

オフラインアクティビティは、実際の店舗に訪れた、あるいは電話をするなどのリアルでアクションを行ったユーザーに対して広告配信するオーディエンスです。

オフラインアクティビティカスタムオーディエンスを使用するにはFacebookのオフラインイベントセットの作成をする必要があります。

イベントマネージャーからイベントをアップロード

オフラインイベントをアップロードするには、[すべてのツール]>[イベントマネージャー]からイベントマネージャを開き、[イベントをアップロード]をクリックしてアップロードします。

参照元:

ソースとイベントを設定

参照元:


「イベント」の項目では、オフラインイベントをアップしたファイルの「event_name」列に記載されているイベントの中でどれに該当するユーザーをオーディエンスに含めるかを設定します。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
カスタムオーディエンスを利用することで、ターゲット対象を絞った広告配信ができます。
それによってより効果的な広告配信ができコンバージョンが期待できます。

また、類似オーディエンスを作成すれば、見込み顧客に近しいユーザーに対してもアプローチができターゲットの幅を広げることもできます。
それによって、コンバージョンのチャンスを取りこぼす心配が低減されます。
ぜひ今後Facebook広告で効果を上げたいと考えているマーケターやカスタムオーディエンスの活用を考えている方は、当記事で紹介した設定方法やポイントを活用してみてください!

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