- アフィリエイト広告収益の仕組みを詳しく知りたい
- アフィリエイト広告収益を最大化する方法が知りたい
- アフィリエイト広告収益を最大化するコツが知りたい
アフィリエイト広告は第三者に自社の商材を紹介してもらい、成約したぶんだけ報酬を払う仕組みです。
アフィリエイト広告で収益を最大化する方法は、第三者が掲載したくなるような広告素材や報酬を用意すること。
成果が出るまで時間がかかるため、中長期的な視点も必要です。
本記事では、アフィリエイト広告収益を最大化する方法について、詳しく解説します。
ASPの選定方法や報酬金額の決定方法といった基礎から、収益を最大化するコツまで学習可能です。
アフィリエイト広告収益を最大化する方法は、主に以下の3つ。
- ASP経由でアフィリエイト広告を出稿する
- 広告出稿後の作業をこまめに行う
- 本記事で解説している3つのコツを実践する
アフィリエイト広告で収益を最大化させて会社の業績アップにつなげたい人は、最後まで読んでみてください。
アフィリエイト広告とは|収益を得られる仕組み
アフィリエイト広告は第三者のメディア(ブログ)やSNSで自社広告を掲載し、成約したぶんだけ広告主がメディア側に報酬を支払う仕組みです。
広告掲載ページを経由して発生した成果を、こちらが承認すると報酬が確定します。
成果報酬のため費用対効果が高く、ブランドの認知拡大につながる可能性もある一方で、掲載先で虚偽・誇大表現されるリスクがあります。
成果が出るまで時間がかかる点もデメリットです。
アフィリエイターとASPの役割
アフィリエイト広告を出稿するうえで、「アフィリエイター」と「ASP」の存在は欠かせません。
アフィリエイターとはWEBサイト・ブログ・SNSなどで他者の商品やサービスを紹介し、収入を得ている人のこと。
個人だけではなく、企業が取り組んでいる場合もあります。
商品やサービスを販売したい企業の代わりに、メディアを通して集客してくれます。
ASPとは「Affiliate Service Provider」の略で、アフィリエイターと広告主を仲介する会社のこと。
広告主はASPに広告掲載を依頼し、ASPが掲載先のメディアを募集する仕組みです。
広告主に代わってアフィリエイターを集め、やり取りや成果管理を代行してくれます。
アフィリエイト広告の出稿費用の相場
かかる費用 | かかるタイミング | 金額 |
初期費用 | ASP開設時 | 5万円前後(無料のASPもある) |
月額費用 | 月額固定 | 3~5万円ほど(無料のASPもある) |
成果報酬 | CV発生時 | 商材ごとに広告主側で設定 |
ASP手数料 | CV発生時 | メディアへの報酬の30%ほど |
初期費用とは別に、毎月ASPに支払う固定費が必要です。
成果報酬は「定額」と「定率」の2種類から選べます。
ASP手数料は商材の売上ではなく支払う報酬に対してかかるため、定額と定率で金額が変わってきます。
ASPを利用せずともアフィリエイト広告を出稿できますが、アフィリエイターの管理や成果発生の計測などを自社のリソースだけで管理するのは容易ではありません。
アフィリエイト広告に関する規制
アフィリエイト広告に関する法律には、以下のようなものがあります。
- 景品表示法
- 特定商取引法
- 薬機法
- 健康増進法など
第三者が商品を紹介するアフィリエイトの性質上、こちらの意図しない違反広告が掲載される可能性を理解しておきましょう。
さらに2023年10月より「ステマ規制」と呼ばれる規制が施行されました。
広告であることを隠す行為は「ステルスマーケティング」に該当します。
消費者が企業と無関係な第三者の感想だと誤認し、自主的かつ合理的な判断ができなくなるのを防ぐのが目的(参考:消費者庁)。
アフィリエイト広告を掲載する際には、必ず掲載ページに広告である旨を表記しなければなりません。
規制対象は広告主のみでアフィリエイターは対象外であるため、こちら側でアフィリエイターを監視する必要があります。
アフィリエイト広告で収益を最大化する方法【出稿の手順】
アフィリエイト広告で収益を出すために、ASPを利用した広告の出稿方法を学びましょう。
具体的な手順は、以下のとおり。
- 競合調査
- 報酬金額・条件の設定
- ASPの選定
- 広告素材の制作
- 効果測定タグ設置
アフィリエイト広告は、第三者(アフィリエイター)に商品を紹介してもらう方法。
収益を最大化させるには、アフィリエイターが掲載したくなるような広告素材や報酬を用意することが重要です。
1.競合他社の報酬金額を調査する
ASPの管理画面から、競合の報酬金額や条件を確認できます。
競合調査の目的は最適な報酬金額を導き出すことで、収益を最大化するために欠かせない工程です。
社内の判断だけでは報酬が少なすぎて掲載先が集まらなかったり、逆に払いすぎて対費用効果が悪くなったりする可能性があります。
競合がどのASPを利用しているかも、参考になるでしょう。
広告素材の制作にも、競合調査が不可欠です。
デザインや宣伝文など、他社と被らないクリエイティブを作るのに役立ちます。
競合の訴求ポイントを分析し、差別化できる要素を見つけましょう。
2.報酬条件や報酬金額を決定する
アフィリエイト広告の成果報酬は2種類。
- 定額型:売上金額に関係なく一定の報酬金額を支払う
- 定率型:売上金額に対して決められた割合で報酬を支払う
報酬金額の相場は、商材ジャンルや単発・定期購入によって異なります。
収益を最大化するポイントは、アフィリエイターが惹かれる金額や条件を設定すること。
アフィリエイト広告の成果報酬では、通常単価よりも高額な特別単価を設定できます。
コンバージョン数が多い有力な掲載先に対し報酬を上乗せすることで、広告の成果や収益を最大化するのが目的です。
実績のあるアフィリエイターほど、通常単価より特別単価を重視します。
3.ASPを選定する
ASPの選定基準は主に3つ。
- 自社商材と同ジャンルの広告が豊富
- 多くの広告主と提携している
- 掲載先に対しての制限範囲
ASPによって、取り扱う商材ジャンルの傾向が違います。
自社商材に関連する広告が多ければ、そのジャンルを得意とするアフィリエイターが集まりやすいでしょう。
また、提携している広告主の多さは、そのASPへの信頼度につながります。
自社ブランドのイメージを損なうようなメディアやコンテンツに対し、どこまで制限・管理できるかも重要なポイントです。
ただし、登録しているアフィリエイター数が多くても、アフィリエイト広告収益は最大化しません。
ほとんどのアフィリエイターが、満足のいくコンバージョン数を出せていないからです。
ASPを選定したら開設申込を行いましょう。
審査に通ると管理画面へのログイン情報が発行され、初期設定完了後にアフィリエイト広告が出稿可能です。
4.広告素材や宣伝文を制作する
この工程で収益を最大化するポイントは、アフィリエイターに選ばれる広告素材を制作すること。
アフィリエイト広告はこちらが用意した広告素材の中から、アフィリエイターが掲載したいものを選びます。
どのサイトのどの位置に掲載されるか事前に把握できないため、どの場所にも掲載できるよう豊富なバリエーションが必要です。
主な広告素材は、以下の3種類。
- テキスト
- バナー
- メールマガジン
テキスト素材はリンクとして表示されるため、キャッチコピーよりも商品名などの単語が適しています。
バナー広告にはASPが推奨しているサイズがあり、よく使われる形式やアフィリエイターのニーズが反映されています。
宣伝文を制作する際は、景表法や薬機法違反に注意しましょう。
また、一度登録した広告素材を削除すると、掲載先でリンク切れが発生します。
素材を変更したい場合は、上書きで対応するのが基本です。
5.広告の効果測定用のタグを設置する
効果測定用タグ(トラッキングタグ)は、広告の効果を測定するために設置します。
広告掲載先へ適正な報酬を支払ったり、PDCAサイクルを回したりするのに欠かせません。
CV数やCPA(顧客獲得単価)だけでなく、どのくらいリピートしているかも計測可能。
顧客のサイト内での行動を細かく追跡できるため、繰り返し計測することでLTV(顧客生涯価値)の向上にも役立ちます。
- ASPから送られてくるタグをランディングページに直接設置
- 正しく設定されているかテストし、タグの発火が確認できればOK
アフィリエイト広告収益を最大化する方法【出稿後の作業】
アフィリエイト広告は、出稿後にもやることがあります。
収益を最大化するには、こまめに管理画面をモニタリングすることが重要です。
- 新規アフィリエイトサイトからの提携を承認する
- アフィリエイト広告経由で発生した成果を承認する
- 不正なアフィリエイトサイトを規制する
新規アフィリエイトサイトからの提携を承認する
新規サイトからの提携依頼に対し、自社広告を掲載するのにふさわしいかチェックします。
- 自社商材と関連性のあるジャンルか
- 記事が頻繁に更新されているか
- 公序良俗に反していないかなど
不適切なサイトにアフィリエイト広告が掲載されないように、ひとつずつ確認しましょう。
ASPが持つ自動承認システムを利用する場合も、承認したサイトを定期的にパトロールすることが重要です。
こまめに承認作業を行うことが、収益を最大化するポイント。
提携承認が遅れたぶんだけ広告掲載も遅くなるため、機会損失につながります。
アフィリエイト広告経由で発生した成果を承認する
アフィリエイターは少しでも早く成果を承認してもらい、報酬を確定させたいものです。
「承認作業が遅い→管理画面を見る頻度が低い→アフィリエイト広告に対するやる気がない」と思われ、離れていく可能性があります。
収益を最大化するには、毎日成果をチェックすること。
アフィリエイターごとの貢献度を把握したり、LPの改善点を発見できたりします。
ASPの成果データと自社の注文管理システムなどのデータを照合し、承認条件をクリアしているかチェックしましょう。
- いたずらや重複注文がないか
- 同一人物から複数回の注文がないか
- 注文キャンセル・未入金の成果がないか
不正なアフィリエイトサイトを規制する
規制すべきサイトは、主に以下の2つ。
- リスティング違反:自社広告で獲得できる顧客にアフィリエイト報酬が発生する
- 掲載ガイドライン違反:自社ブランドのイメージを落とす可能性がある
アフィリエイト広告の掲載条件でリスティング広告出稿をNGにしていても、無視して広告出稿するアフィリエイターがいます。
自社の広告ガイドラインや各種法令を遵守しているか、入念にチェックしましょう。
ステマ規制などアフィリエイト広告に対する規制が厳しくなっているため、厳重に取り締まる必要があります。
収益の最大化という観点からは、以下の項目をチェックしましょう。
- どのようなページに掲載されているか
- どのような表現で掲載されているか
- 最新の情報が掲載されているか
アフィリエイト広告収益を最大化する方法【3つのコツ】
アフィリエイト広告で収益を最大化する方法は、広告出稿だけではありません。
広告出稿は基本作業で、むしろ出稿後の施策が収益を最大化するポイントといえるでしょう。
- 新規の掲載先を増やす
- 法人メディアに掲載を交渉する
- アフィリエイターやASPと連携する
アフィリエイト広告の新規掲載先を増やす
新規掲載先を増やすには、以下のような方法があります。
- 広告掲載してほしいサイトを明確にする
- アフィリエイター向けの勉強会で商品をPRする
- コミュニティ経由で提携を依頼
- クローズド型のASP経由でアフィリエイターを募集する
- 魅力的な提案を用意する
自社商材と関連性の高いサイトのほうが、高い広告効果を望めます。
自社商材への関心すら感じられないサイトと提携しても、望む結果は得られないでしょう。
オフラインで活動するのもひとつの方法です。
アフィリエイター向けの集会で広告主として商品をPRしたり、セミナーや懇親会に出席して直接アフィリエイターに接触するのもよいでしょう。
アフィリエイトコミュニティにて、商品をPRするのも有効な方法です。
クローズド型のASPには、アフィリエイトの実績があるメディアが多く存在します。
優秀なアフィリエイターへのスカウトやインフルエンサーリストの提供など、通常のASPにはないサポートが魅力。
ただし、魅力的な広告素材や報酬を用意することが大前提です。
法人メディアにアフィリエイト広告掲載を交渉する
自社の商品やサービスと親和性の高い法人メディアを探し、直接交渉するのも有効な方法です。
自社商材に関するキーワードで実際にGoogle検索し、上位表示されているメディアをリストアップします。
メディア側も通常より高額な特別単価を獲得したいと考えているため、交渉する余地は十分にあるのです。
収益を最大化するコツは、交渉は記事単位に行い報酬金額を変えること。
同じメディアの上位記事でも、記事によって広告の効果が違うからです。
- 一般キーワード:PVが多い→成果報酬が高め
- 商標キーワード・指名検索:購買意欲の高いユーザーが検索→成果報酬が低め
コンバージョンしやすい記事としにくい記事で単価を変えなければ、払わなくていい報酬を支払う羽目になります。
既存のアフィリエイトサイトやASPと連携する
アフィリエイト広告収益を最大化する最大のコツは、「アフィリエイターに好かれる」広告主を目指すこと。
数多くの類似商材のなかから選ばれるには、アフィリエイターにとって魅力的なプログラムを用意しなければなりません。
- 貢献度の高いアフィリエイターに特別単価を提示する
- コミュニケーションを重視する
- 長期的な関係を構築する
何件獲得すれば特別単価が出るのか、条件が明確であるほどアフィリエイターに好まれます。
報酬額や承認率だけでなく、素早い対応や丁寧なコミュニケーションも重要です。
アフィリエイターとはASPを仲介してやり取りするため、ASPとの連携も欠かせません。
期間限定の報酬アップキャンペーンやレビュー記事の募集など、積極的に行うのが有効な方法です。
一時的ではなく長期的な関係を築くことで、収益を最大化しやすくなります。
アフィリエイト広告に限らず、優良パートナーとの関係維持はビジネスにおいて重要な要素です。
アフィリエイト広告収益を最大化する方法【外部に依頼】
自社のリソースだけでアフィリエイト広告を運用する自信がない場合、外部へ依頼するのもひとつの方法です。
アフィリエイト広告に必要な作業を一任できます。
- 最適な掲載先の選定
- ASPや掲載媒体との交渉
- 広告素材の制作
- データ集計・分析
- 改善施策の立案・実行など
運用代行会社によって、対応範囲が異なります。
コスト・自社のリソースや望む成果・先方の得意領域をふまえ、自社に合った外注先を選定しましょう。
外注するメリットとデメリットは、下記で詳しく解説します。
アフィリエイト広告の運用を外注するメリット・デメリット
外注するメリットは以下のとおり。
- リソースを抑えられる
- 効果的な戦略立案・PDCAによる売上や効果の早期改善
- 有力アフィリエイターとのつながりを利用できる
- 不正媒体の取り締まり費用を削減しブランドを守る
- 自社にもノウハウが蓄積されていく
アフィリエイトに精通した専門家のスキルを利用できる点は、大きなメリットです。
自社リソースを削らずに高い効果を狙えるだけでなく、一緒に仕事をしていくことで自社にもノウハウが溜まっていきます。
外注するデメリットは以下のとおり。
- 運用代行手数料がかかる
- 期待した成果が得られない場合もある
費用がかかるのは当然として、必ずしも成果が出るとは限らないのが懸念点。
宣伝文など商材の魅力を表現する工程は、任せっきりにせず自社主導で行うことが重要です。
アフィリエイト広告収益を最大化する方法を実践して業績アップ
アフィリエイト広告は第三者のサイトに、自社の広告を掲載してもらう広告出稿方法です。
収益を最大化するためには、広告を掲載する第三者が魅力的に感じる素材や報酬を用意する必要があります。
また、アフィリエイト広告は成果報酬のため高い費用対効果が見込める反面、自社が望まない形で広告が掲載されるリスクがあります。
広告出稿後も定期的に掲載先を見回り、自社のガイドラインや法令違反がないかチェックしましょう。
自社のリソースだけでは手が回らない場合は、運用代行会社へサポートを依頼するのもひとつの方法です。