LINE広告とは
LINE広告は、名前の通り「LINE」に広告出稿するための配信プラットフォームです。
今や生活インフラとして多くの人にとって欠かせない存在となっているLINEは、プロモーションの場としても非常に価値が高いプラットフォームです。
今回はそんなLINE広告の特徴や配信形式について解説します。
LINE広告の特徴
ユーザー層が幅広い
通常SNSは、SNS毎にユーザー層に偏りがあります。例えばFacebookはビジネス利用のユーザーが多かったり、InstagramやTikTokは若年層が多かったりします。
しかし、LINEは性別や年齢問わず、幅広いユーザーに利用されているのが最大の特徴で、老若男女問わずあらゆる世代にアプローチすることができます。
「LINE Business Guide 2022年1-6月期」より媒体資料の一覧ページ|LINE for Businessより引用
また、他SNS広告ではアプローチできないユーザーがいるのも見過ごせません。
LINE社の調査jによると、15〜69歳のスマートフォンユーザーのうち39.6%が、FacebookやTwitterは使わずLINEのみ使用していると回答しています。
利用頻度が高い
自身の近況報告や思考の整理などに使う他のSNSと違い、LINEはメッセージアプリとして機能しているため、利用頻度も高くなります。
誰かとやりとりをする度にLINEを開くため、1日何回も開く人が多く、その分高頻度に広告でアプローチすることができます。
配信先と配信機能が豊富
また、単純にメッセージアプリとしてのLINEだけでなく、LINE NEWSやLINEマンガなど様々なサービスを展開しています。
数多くのサービスに広告メニューがあり、幅広いユーザー層からセグメントを切って出稿していくことも可能です。
LINE広告の配信面
種類が豊富なLINE広告の配信面を紹介します。
配信面 | 特徴 |
Smart Channel | トークリストの最上部に表示 |
LINE VOOM | LINEアプリ中央のLINE VOOM内に広告を掲載 |
LINE NEWS | LINE NEWS記事一覧に広告を掲載 |
LINEマンガ | 若年層ユーザーの多いマンガ媒体に掲載 |
LINEショッピング | LINEアプリ上でのショッピングサービスへの掲載 |
LINEポイント | 友達追加などの条件をクリアするとポイントがもらえるサービス。サービスのダウンロードや友達追加を促進 |
LINE BLOG | 女性、40〜50代の多いBLOGサービスへの掲載 |
LINE広告ネットワーク | LINEが提携する各種アプリ、Webサイトへの配信 |
LINEチラシ | デジタルチラシ一覧や商品ページに広告を表示 |
LINEクーポン | 女性、40〜50代の多いクーポンサービスへの掲載 |
ウォレット | LINE Payなどへの掲載 |
LINE広告のターゲティングの設定
LINE広告のターゲティング方法は「LINEデモグラフィックデータ配信」「オーディエンス配信」「類似配信」の3種類です。
LINEデモグラフィックデータ配信
LINEデモグラフィックデータ配信は、様々なデモグラ情報をもとにターゲティングする手法です。
ただし、様々なデモグラ情報を直接収集しているFacebookと異なり、LINEにはユーザーが性別や配偶者の有無等を入力しているわけではないため、Web上での行動やスタンプ購入履歴をベースとした予測データであることは注意が必要です。
オーディエンス配信
オーディエンス配信はWeb上での行動や保有しているリード情報を条件として指定するターゲティング手法です。
リマーケティングをしたり、会員リストに登録されている電話番号と一致するオーディエンスを作成することができます。
類似配信
類似配信は上記オーディエンスを独自のロジックで類似ユーザーに拡張した配信です。
LINE広告の広告フォーマット
実際に配信する広告のフォーマットは大きく以下の5種類があります。
フォーマット | 特徴 | 静止画(ピクセル) | 動画(画像比率) |
Card | ほとんどの掲載面に対応している横長フォーマット | 1200×628 | 16:9 |
Square | ほとんどの掲載面に対応している正方形フォーマット | 1080×1080 | 1:1 |
Vertical | スマホ画面を占有する縦長フォーマット | — | 9:16 |
カルーセル | 最大10点まで表示できるフォーマット | 1080×1080 | — |
画像+タイトル | トークリスト上部などに小さく画像+タイトルを表示 | 1200×628、1080×1080、600×400 | — |
LINE広告の課金方式
LINE広告の課金方式は大きく以下3つです。
CPC課金
Cost Per Click課金、クリック課金のことで、ユーザーが広告をクリックした際に課金されます。
静止画枠の課金方式で、クリック課金なので広告表示だけでは課金されません。
クリック単価はオークション形式で決定するので、競合が多い掲載面や時期ほどクリック単価は高くなります。
CPM課金
Cost Per Mill課金、インプレッション課金のことで、ユーザーが動画広告を100%表示した時に1インプレッションと換算され、表示回数ごとに課金が発生します。
インプレッションが最大化するように配信されるため、認知目的の広告などに向いています。
CPF課金
Cost Per Fan(Follow)、友だち追加課金型のことで、ユーザーが広告経由でLINE公式アカウントを友だち登録した際に課金が発生します。
LINE広告運用のコツ
最後に、LINE広告を運用する上での簡単なコツを紹介します。
ターゲティングを絞り込みすぎない
ターゲティング設定でも記載した通り、LINEが抱えている個人情報はFacebookと比べると見なし情報が多くそこまで精度が高いものではありません。
そのため、広告運用し始めからターゲティング条件を厳しくしすぎると、本当はターゲットなのに広告が当たらない、というケースが増えてしまい、結果的にフリークエンシーが上がったり単価が上がってしまいます。
特に運用し始めの頃はなるべく狭いターゲティングはせずに、広くアプローチするのが有効と言えます。
豊富な配信面をフル活用する
LINE広告の大きな特徴の1つが配信面の多さです。
なるべく多くの配信面に配信できるようクリエイティブのフォーマットを作成しておきましょう。
配信面によってユーザー層が変わってくるため、あなたの商材やターゲットに適切な配信面を見極めていくことが重要です。
冒頭3秒のインパクトを意識する
動画を使用する際は、冒頭3秒のインパクトにこだわりましょう。
他のSNSでも同じですが、ユーザーはかなり速いスピードでページ遷移やスクロールをしており、1つ1つの投稿・コンテンツをじっくり読むわけではありません。
動画は冒頭3秒の勝負と言われており、この3秒で興味を持つことができなければすぐスクロールすると言われています。
まとめ
以上、LINE広告の特徴や配信面・形式、コツについてまとめました。
とにかくユーザーの数や層が豊富で利用頻度も高いため、幅広い方に数多くアプローチできるのがLINE広告の大きな特徴です。
一方、様々な情報にあふれるプラットフォームになっているため、広告のインパクト、キャッチーな訴求になっているかについて留意しながらクリエイティブのPDCAを回していきましょう。