- 広告やSEOでアクセスは集まっているのに、問い合わせ数が伸びない
- LPやサービス内容を改善しても、申込み直前で離脱されてしまう
- フォームを何となく設置しているが、どこを直せばいいか分からない
広告運用やSEO施策に力を入れ、流入数は順調に増えている。それにもかかわらず、問い合わせや資料請求といった成果につながらない──このような悩みを抱えている企業や担当者は少なくありません。実はその原因が、LP全体やサービス内容ではなく、「問い合わせフォーム」で止まっているケースは非常に多いのです。
ユーザーは、フォームに入力する段階で初めて「個人情報を渡す」「時間と手間をかける」という具体的な行動を求められます。この最後の一歩で、入力項目が多すぎたり、分かりにくかったり、不安を感じたりすると、これまでどれだけ興味を持っていても簡単に離脱してしまいます。つまり、フォームは単なる入力欄ではなく、CVRを大きく左右する重要な接点なのです。
こうした課題を解決する考え方が、EFO(入力フォーム最適化)です。フォームの項目数や配置、入力しやすさ、エラー表示の工夫などを見直すことで、問い合わせ数が大きく改善するケースも珍しくありません。本記事では、なぜフォームで離脱が起きるのかという原因から、CVRを改善するための具体的なEFO施策、さらにすぐに使える実践的なチェックリストまでを体系的に解説します。「最後の一歩」で機会損失を防ぎたい方は、ぜひ参考にしてください。
EFO(いー・えふ・おー)・・・EFOとは「Entry Form Optimization(入力フォーム最適化)」の略で、問い合わせフォームや申込みフォームの入力体験を改善し、離脱を減らすための施策全般を指します。入力項目の削減や分かりやすい案内、エラー表示の改善などを通じて、CVR向上を目的とします。
CVR(しー・ぶい・あーる)・・・CVRとは「Conversion Rate(コンバージョン率)」の略で、WebサイトやLPを訪れたユーザーのうち、問い合わせや申込みなどの成果に至った割合を示す指標です。フォーム改善の効果を測るうえで、最も重要な指標の一つとされています。
なぜ問い合わせフォームで離脱が起きるのか

問い合わせフォームは、ユーザーが行動を完了する直前に立ちはだかる「最後の関門」です。ここでの体験が悪いと、どれだけLPやサービス説明が優れていても成果にはつながりません。まずは、なぜフォームで離脱が起きやすいのか、その構造を理解しましょう。
フォームはCVRのボトルネックになりやすい
多くの改善施策がLPや広告に集中しがちですが、実は成果を止めている原因がフォームにあるケースは少なくありません。
LP改善だけでは成果が伸びない理由
LPで十分に興味を喚起し、サービス価値を理解してもらえても、フォームでつまずけば成果はゼロになります。入力項目が多い、必須項目が分かりにくい、エラー表示が不親切といった要因が重なると、ユーザーは「今でなくてもいい」「後でやろう」と判断しやすくなります。これは、購買意欲が高い状態から一気に熱が冷める瞬間でもあります。
フォーム離脱が全体CVRに与える影響
フォーム到達率が高くても、完了率が低ければ最終的なCVRは伸びません。特に問い合わせや資料請求では、フォーム完了がそのまま成果に直結するため、わずかな離脱率の差が売上や商談数に大きく影響します。つまり、フォームはCVR全体の“ボトルネック”になりやすい領域なのです。
ユーザーがフォームで感じるストレス
フォーム離脱の背景には、ユーザーが無意識に感じているストレスや不安があります。これを理解することが改善の第一歩です。
入力が面倒・分かりにくい
入力項目が多い、選択肢が複雑、入力例がなく迷うなどの状態は、それだけで大きなストレスになります。特にスマートフォンでは、文字入力やスクロールが負担になりやすく、「想像以上に手間がかかる」と感じた瞬間に離脱が起こります。
途中で不安になる心理
個人情報を入力する段階で、「本当に送信して大丈夫か」「営業電話がしつこく来ないか」といった不安が生じることも少なくありません。セキュリティ表記や利用目的の説明が不足していると、ユーザーはリスクを避ける行動を取り、フォームを閉じてしまいます。
フォーム改善が費用対効果の高い理由
フォーム改善は、大きな制作費や広告費をかけずに成果を伸ばせる、非常に効率の良い施策です。
広告費を増やさずCVRを上げられる
新たに広告費を投下しなくても、既存の流入を確実に成果につなげるだけでCVRは改善します。フォームの入力体験を最適化することは、今あるアクセスを最大限に活かす施策と言えます。
小さな改善が大きな成果につながる
入力項目を1つ減らす、エラー表示を分かりやすくする、安心材料を追加する――こうした小さな改善でも、完了率が数%単位で向上することは珍しくありません。フォーム改善は、少ない工数で大きな成果を生みやすい領域なのです。
EFO(入力フォーム最適化)とは何か
EFOは「入力項目を減らす施策」と誤解されがちですが、本質はそれだけではありません。ユーザーがストレスなく、迷わず、安心して入力を完了できるようにするための体験設計そのものです。
ここでは、EFOの基本概念から、なぜ今注目されているのか、CVR改善とどのように関係しているのかを整理して解説します。
EFOの基本概念
まずは、EFOとは何を目的とした施策なのかを正しく理解することが重要です。EFOを「テクニック」ではなく「設計思想」として捉えることで、改善の方向性が明確になります。
EFOの定義と目的
EFO(入力フォーム最適化)とは、問い合わせや申込みフォームにおける入力体験を改善し、離脱を防ぎながらCVRを高めるための施策全般を指します。目的は単純で、「入力完了までの心理的・物理的ハードルを下げること」です。
入力項目の削減や必須項目の見直しだけでなく、エラー表示の分かりやすさ、入力例の提示、進捗状況の可視化などもEFOに含まれます。
UI・UXとの関係性
EFOはUI・UX改善と密接に関係しています。UIは見た目や操作性、UXはユーザーが得る体験全体を指しますが、フォームはその両方が強く影響する領域です。ボタンの位置や文字サイズといったUIだけでなく、「入力が不安」「途中で面倒になる」といった感情面まで考慮することで、UXとしてのEFOが成立します。
EFOが注目される背景
近年、EFOが注目されるようになった背景には、ユーザー行動の変化とフォーム特有の課題があります。
スマホ利用の増加
現在、多くの問い合わせや申込みはスマートフォンから行われています。スマホでは、入力のしづらさや画面の小ささがそのまま離脱要因になります。PC前提で作られたフォームは、スマホではストレスが大きく、EFOの重要性が一層高まっています。
フォーム離脱率の高さ
LPの途中までは読まれているのに、フォームで急激に離脱率が上がるケースは珍しくありません。フォームはユーザーにとって「作業」に近い行為であり、少しでも不便さや不安を感じると離脱しやすいポイントです。このボトルネックを解消できる施策として、EFOが注目されています。
EFOとCVRの関係
EFOは数あるCVR改善施策の中でも、特に成果が出やすい領域とされています。その理由を整理します。
実際に改善効果が出やすい理由
EFOは、既に「問い合わせしたい」と思っているユーザーの背中を押す施策です。そのため、広告やLP全体を作り直すよりも、短期間で数値改善が見込めるケースが多くあります。入力項目の見直しやエラー表示の改善といった小さな変更でも、CVRが大きく向上することがあります。
広告・LP改善との違い
広告やLP改善は「興味を持たせる施策」ですが、EFOは「行動を完了させる施策」です。どれだけ良い流入を集めても、フォームで離脱されてしまえば成果にはつながりません。EFOは、既存の流入を最大限に活かすための、費用対効果の高い改善手段といえます。
UI(ゆー・あい)/UX(ゆー・えっくす)・・・UIは「User Interface」の略で、画面デザインや操作性などユーザーが直接触れる部分を指します。UXは「User Experience」の略で、サービス利用を通じて得られる体験全体を意味します。フォーム改善では、この両方を意識することが重要です。
CVRを下げるフォーム設計のNG例

フォーム改善に取り組む際、最初に理解しておくべきなのが「やってはいけない設計」です。多くの問い合わせフォームでは、悪気なく設計された要素がユーザーのストレスや不安を生み、結果としてCVRを大きく下げています。
ここでは、実務でよく見られるNG例を整理しながら、なぜそれが離脱につながるのかを解説します。
入力項目が多すぎる
問い合わせ数が伸びないフォームの多くは、必要以上に多くの入力項目を求めています。情報を集めたい企業側の事情が、ユーザー体験を損なっている典型例です。
必要以上の情報収集
「後から使うかもしれない」「営業で役立ちそう」という理由で、会社名・役職・住所・詳細な要望などを最初から求めていないでしょうか。ユーザーにとって問い合わせは、まだ検討初期段階であることが多く、心理的ハードルが高い状態です。その段階で過剰な情報入力を求めると、「面倒」「後でいい」と判断され、簡単に離脱されてしまいます。
ユーザー視点の欠如
本当に今このタイミングで必要な情報は何か、という視点が欠けると、フォームは一気に使いづらくなります。問い合わせ完了後に取得できる情報と、最初に必要な最低限の情報を切り分けることが重要です。
入力ルールが分かりにくい
フォーム入力中の小さなストレスは、積み重なることで大きな離脱要因になります。特に入力ルールの不親切さは、CVRを確実に下げます。
エラー表示が不親切
「入力形式が正しくありません」とだけ表示され、どこをどう直せばいいのか分からないエラーは典型的なNG例です。ユーザーは修正方法を考えるたびにストレスを感じ、途中離脱の確率が高まります。
全角・半角・形式指定の問題
電話番号はハイフンありなのか、メールアドレスは半角限定なのかなど、入力前に分からないルールが多いフォームも問題です。入力後にエラーで弾かれる設計は、ユーザー体験を著しく低下させます。
スマホで入力しづらい
現在の問い合わせの多くはスマートフォン経由です。PC前提のフォーム設計は、それだけで大きな機会損失につながります。
キーボード最適化不足
電話番号入力なのに数字キーボードが表示されない、メールアドレス入力で英数字キーボードにならない、といった設計はユーザーに余計な操作を強います。これだけで入力完了率は大きく下がります。
フォーム幅・配置の問題
入力欄が小さすぎたり、ラベルと入力欄の関係が分かりにくかったりすると、誤入力やストレスの原因になります。スクロール量が多すぎるフォームも、スマホでは特に敬遠されがちです。
不安を感じさせる構成
ユーザーは「送信して大丈夫か」という不安を常に抱えています。この不安を放置したフォームは、高確率で離脱されます。
個人情報の扱いが不明
個人情報の利用目的や管理方法が明記されていないフォームは、それだけで警戒されます。特に名前・電話番号・メールアドレスを入力させる場合、安心材料がないと送信ボタンを押してもらえません。
送信後の流れが見えない
「送信後に何が起きるのか分からない」状態も不安を強めます。自動返信メールの有無、連絡までの目安時間などが分からないと、ユーザーは行動をためらってしまいます。
問い合わせフォームCVRを改善する基本施策

問い合わせフォームの改善は、LPや広告を作り直すよりも、短期間でCVR向上が見込める施策です。特にEFOの基本を押さえるだけでも、離脱率が大きく改善するケースは少なくありません。
ここでは、多くの改善事例で実際に効果が出ている「再現性の高い基本施策」を中心に解説します。
入力項目の削減・最適化
フォーム改善で最初に取り組むべきなのが、入力項目の見直しです。項目数は、ユーザーの心理的・物理的負担に直結します。
本当に必要な項目の見極め
多くのフォームでは、「念のため」「後で営業に使えそうだから」といった理由で、不要な項目が追加されています。しかし、ユーザーにとっては“今この瞬間に入力する理由が分からない情報”ほど、離脱の原因になります。
まずは、問い合わせ対応に最低限必要な項目は何かを整理しましょう。例えば、初回問い合わせ段階では「会社名」「詳細な住所」「役職」などは必須でないケースも多く、後続のやり取りで十分に取得できます。
段階的に情報を取得する考え方
すべての情報を一度に集めようとせず、段階的に取得する設計も有効です。
最初は「名前・メールアドレス・問い合わせ内容」など最低限に絞り、商談化や資料請求後のタイミングで追加情報を取得することで、フォーム完了率を下げずに必要な情報を集められます。
入力補助機能の活用
入力項目を減らせない場合でも、「入力しやすさ」を高めることで離脱は防げます。ここで重要なのが入力補助機能です。
プレースホルダー
プレースホルダーは、入力例を視覚的に示すことで、ユーザーの迷いを減らします。
「例:info@example.com」「例:株式会社〇〇」など、具体的な記載があるだけで、入力のスピードと正確性は向上します。ただし、ラベルの代わりに使うと入力中に消えてしまうため、ラベル+補足として使うのが理想です。
自動入力・住所補完
郵便番号入力による住所自動補完や、ブラウザの自動入力対応は、特にスマホユーザーの負担軽減に効果的です。
入力回数が減るだけでなく、「面倒そう」という印象を与えにくくなるため、完了率改善に直結します。
エラー表示・ガイド改善
フォーム離脱の大きな原因のひとつが「エラー時のストレス」です。エラーは避けられないからこそ、表示方法が重要になります。
リアルタイムエラー表示
送信ボタンを押した後にまとめてエラーが表示されると、ユーザーは強いストレスを感じます。
入力途中でリアルタイムにエラーを知らせることで、「どこが間違っているのか」「何を直せばいいのか」が即座に分かり、離脱を防げます。
ユーザーを迷わせない文言
「入力形式が正しくありません」といった抽象的なエラーメッセージは避けましょう。
「半角数字で入力してください」「@を含めて入力してください」など、次に取るべき行動が分かる表現にすることで、入力完了率は大きく変わります。
確認・送信フローの最適化
確認画面や送信完了画面は軽視されがちですが、ユーザー体験とCVRの両方に影響します。
確認画面は必要か
確認画面は安心感を与える一方で、1ステップ増えることで離脱リスクも生まれます。
入力項目が少ない場合や、BtoC向けの簡易問い合わせでは、確認画面を省略して直接送信する方がCVRが高くなるケースもあります。
送信完了画面の役割
送信完了画面は「問い合わせが正常に完了した」という安心感を与える重要なポイントです。
あわせて、
・今後の流れ
・返信目安時間
・資料ダウンロードや関連記事案内
などを提示することで、ユーザーの不安を軽減し、次の行動につなげることができます。
離脱を防ぐ心理的EFOテクニック
問い合わせフォームの改善というと、入力項目数やUIの調整といった「操作性」に目が向きがちです。しかし実際には、ユーザーが途中で離脱する大きな理由は「心理的な不安」や「面倒そうだという感覚」にあります。
ここでは、フォーム完了率を高めるために欠かせない、心理面にアプローチするEFOテクニックを解説します。
不安を解消する要素の配置
ユーザーはフォーム入力時、「本当に送信して大丈夫だろうか」「個人情報は悪用されないだろうか」といった不安を常に抱えています。この不安を放置したままでは、どれだけ操作性を高めても離脱は防げません。
個人情報保護の明示
フォーム付近には、個人情報の取り扱い方針を分かりやすく明示することが重要です。プライバシーポリシーへのリンクを設置するだけでなく、「入力いただいた情報はお問い合わせ対応のみに使用します」といった一文を添えるだけでも、ユーザーの心理的負担は大きく軽減されます。
特に初回接触のユーザーほど慎重になるため、送信ボタン周辺など「不安が高まりやすい場所」に配置するのが効果的です。
セキュリティ・実績表示
SSL対応を示す鍵アイコンや「SSL暗号化通信対応」の表記、取引実績数や導入企業数といった社会的証明も、不安解消に有効です。
これらは主張しすぎると逆効果になるため、あくまで控えめに配置し、「安心材料が自然と目に入る」状態を作ることがポイントです。
入力完了までの見通しを示す
人は「どれくらい時間や手間がかかるか分からない状態」に強いストレスを感じます。フォームでも、ゴールが見えないと途中で諦めやすくなります。
ステップ表示
入力ステップが複数ある場合は、「入力 → 確認 → 完了」といった進行状況を視覚的に示しましょう。
現在地が分かるだけで、「もう少しで終わる」という安心感が生まれ、途中離脱を防ぎやすくなります。
残り項目数の可視化
「残り3項目です」「あと1分で完了します」といった表記も有効です。実際の時間よりも短く感じさせることで、心理的ハードルを下げる効果があります。
特に入力項目が多いフォームほど、見通しを示す工夫がCVR改善に直結します。
行動を後押しする文言設計
フォームの最終的な成果は、送信ボタンや周辺文言によって大きく左右されます。最後の一押しで迷わせないことが重要です。
ボタン文言の工夫
「送信する」「登録する」といった事務的な表現よりも、「無料で相談する」「資料を受け取る」など、ユーザーにとってのメリットが伝わる文言を使いましょう。
行動の結果が具体的にイメージできるほど、クリック率は高まります。
「無料」「簡単」などの使い方
「無料」「かんたん」「1分で完了」といった言葉は、心理的ハードルを下げるのに有効です。ただし、誇張しすぎると不信感を招くため、事実に基づいた範囲で使うことが前提となります。
安心感と期待感のバランスを意識した表現が、離脱防止につながります。
【ケース別】フォーム改善の具体例
問い合わせフォームは「どの業種・どの目的で使うか」によって、最適な設計が大きく異なります。すべてのフォームを同じ考え方で作ってしまうと、ユーザーの不安や負担を増やし、結果的にCVRを下げてしまいます。
ここでは、実務でよくある代表的なケース別に、フォーム改善の具体的な考え方とポイントを解説します。
BtoB問い合わせフォーム
BtoB向けの問い合わせフォームでは、情報の「量」と「質」のバランスが成果を左右します。営業活動につなげるための情報収集と、ユーザーの入力負担をどう両立させるかが重要です。
項目数と質のバランス
BtoBフォームでは、会社名・担当者名・メールアドレス・問い合わせ内容など、ある程度の情報が必要になります。しかし、最初から部署名や役職、詳細な課題まで求めると、心理的ハードルが一気に上がります。
基本は「初回接点に本当に必要な情報だけ」に絞り、詳細なヒアリングは商談や返信後に回す設計が効果的です。
営業連絡への不安対策
BtoBフォームで多い離脱理由が「しつこく営業されそう」という不安です。これを防ぐためには、「無理な営業は行いません」「必要な場合のみご連絡します」といった一文をフォーム近くに明示することが有効です。心理的抵抗を下げるだけで、送信率が大きく改善するケースもあります。
資料請求・ホワイトペーパー
資料請求やホワイトペーパーは、リード獲得を目的としたフォームです。そのため「情報収集」と「ダウンロード体験」のバランス設計がポイントになります。
氏名・会社名の扱い
資料請求フォームでは、入力項目が多いほど離脱率が高くなります。特に初期段階では、メールアドレスのみ、もしくは会社名+メールアドレス程度に抑えるとCVRが上がりやすくなります。
より詳細な情報が必要な場合は、段階的に別フォームや後続コミュニケーションで取得する設計が現実的です。
ダウンロード導線の設計
送信後に「担当者からの連絡をお待ちください」と表示するだけでは、ユーザーは不安になります。送信完了画面で「すぐにダウンロードできます」「メールでもお送りします」と明示し、次の行動を分かりやすく示すことが重要です。体験がスムーズなほど、企業への信頼感も高まります。
無料相談・予約フォーム
無料相談や予約フォームでは、「相談のハードル」をいかに下げるかが最大のポイントです。入力しやすさと安心感の両立がCVRを左右します。
日時選択のUI
日時選択をテキスト入力にしているフォームは、それだけで離脱リスクが高まります。カレンダー形式や選択式UIを導入し、直感的に操作できるようにしましょう。スマホ利用を前提に、タップしやすい設計にすることも欠かせません。
相談ハードルを下げる工夫
「必ず契約が必要」「相談後に営業される」といった誤解を防ぐため、「相談だけでもOK」「話を聞くだけでも歓迎」といった文言を添えると心理的負担が軽減されます。無料相談は“気軽さ”を伝える設計が成果につながります。
リード獲得(りーど・かくとく)・・・リード獲得とは、将来的に顧客になる可能性のある見込み客の情報(メールアドレスや会社名など)を取得することを指します。BtoBマーケティングでは、資料請求や問い合わせフォームを通じてリードを獲得し、その後の営業・マーケティング活動につなげるのが一般的です。
フォーム改善チェックリスト
問い合わせフォームの改善は、感覚や経験だけに頼ると抜け漏れが起きやすい領域です。そこで重要になるのが、客観的に確認できるチェックリストです。
このセクションでは、実務でそのまま使える形で、入力項目・UI・心理面の3つの観点から確認ポイントを整理します。改善前後の比較や、定期的な見直しに活用してください。
入力項目チェック
フォームの離脱原因として最も多いのが「入力項目」に関する問題です。まずは、ユーザーに本当に必要以上の負担をかけていないかを確認します。
削減できる項目はないか
入力項目は多いほど、ユーザーの心理的・時間的負担が増えます。「将来的に使うかもしれない情報」や「営業側の都合だけで設定している項目」が含まれていないかを見直しましょう。初回接点では最低限の情報に絞り、詳細は後続のやり取りで回収する設計が理想です。
任意・必須の適切な区分
すべての項目が必須になっているフォームは要注意です。必須項目が多いほど離脱率は高くなります。「なくても問い合わせ対応が可能な項目」は任意に切り替え、必須項目は本当に必要なものだけに限定しましょう。
UI・操作性チェック
入力内容が同じでも、操作しづらいフォームはそれだけで離脱の原因になります。特にスマホユーザーを前提にした確認が欠かせません。
スマホ入力に最適化されているか
フォーム幅が狭すぎる、文字が小さい、タップしづらいといった問題は、入力ストレスを大きくします。スマホで実際に操作し、片手でも入力しやすいか、スクロール量が過剰になっていないかを確認しましょう。
エラーが分かりやすいか
エラー表示が送信後にまとめて出る、どこが間違っているか分からない、といった設計はユーザーを混乱させます。入力中にリアルタイムでエラーが表示され、修正点が一目で分かるかをチェックしてください。
心理・安心感チェック
フォームは「入力できるか」だけでなく、「安心して送信できるか」も重要です。心理的な不安が残っていないかを確認します。
不安要素が残っていないか
個人情報の利用目的が不明確、プライバシーポリシーへの導線が分かりにくい場合、ユーザーは送信をためらいます。個人情報の取り扱い方針が明確に示されているかを必ず確認しましょう。
行動を後押しできているか
送信ボタンの文言が「送信」だけになっている場合、行動のメリットが伝わりません。「無料で相談する」「資料を受け取る」など、送信後に得られる価値が伝わる表現になっているかをチェックしましょう。
まとめ|フォーム改善はCVR改善の近道
問い合わせフォーム最適化は、数あるCVR改善施策の中でも「最小の労力で最大の成果」を出しやすい領域です。広告費を増やしたり、LP全体を作り直したりしなくても、フォーム設計を見直すだけで成果が大きく変わるケースは少なくありません。
EFOは「後回し」にしない
多くのサイトでは、LPや広告改善が優先され、フォームは「とりあえず設置したまま」になりがちです。しかし、フォームはユーザーと企業をつなぐ最後の接点であり、ここを軽視すると、それまでの努力が無駄になってしまいます。
最後の接点こそ重要
ユーザーはフォームに到達するまでに、商品・サービスへの興味や期待を十分に高めています。それにもかかわらず、入力項目の多さや分かりにくさ、不安要素によって離脱してしまうのは非常にもったいない状態です。EFOは「最後のひと押し」を支える重要な役割を担っています。
LP改善とセットで考える
フォーム改善は単独で行うよりも、LP改善とセットで考えることで効果が最大化します。LPで高まった期待を、フォームでスムーズに行動へつなげる。この一貫した導線設計こそが、安定したCVR向上につながります。
小さな改善でも成果は出る
EFOの魅力は、大規模な改修をしなくても成果が出やすい点にあります。小さな改善の積み重ねが、最終的に大きなCVR差を生みます。
項目削減だけでも効果あり
入力項目を1つ減らす、任意項目を明確にする、説明文を分かりやすくする。このような小さな施策でも、ユーザーの心理的・物理的負担は確実に軽減されます。実際に、項目削減だけでCVRが大きく改善した事例も珍しくありません。
継続的な改善が鍵
フォーム改善は一度で終わらせるものではありません。ユーザーの行動データや離脱ポイントを見ながら、少しずつ調整していくことで、安定した成果につながります。完璧を目指すよりも、改善を止めないことが重要です。
今日からできるEFO改善を始めよう
フォーム改善は、思い立ったその日から取り組める施策です。難しいツールや専門知識がなくても、基本を押さえるだけで効果を実感できます。
チェックリスト活用
本記事で紹介したチェックリストを使えば、自社フォームの課題を客観的に把握できます。「削れる項目はないか」「不安要素は残っていないか」といった視点で見直すだけでも、改善点は必ず見つかります。
数値を見ながら改善を続ける
改善後は、必ずCVRや離脱率などの数値を確認しましょう。数値を基準に判断することで、感覚的な改善ではなく、再現性のあるEFO施策を積み上げることができます。フォーム改善を継続的な運用施策として定着させることが、長期的な成果につながります。


