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Instagramのリール広告を徹底解説|概要・メリット・配信時のコツ

Instagramのリール広告を徹底解説|概要・メリット・配信時のコツ

TikTokの普及によって急速に広がった縦型のショート動画。
Instagramでも「リール」という機能名で数多くの縦型短尺動画が発信され、多くの方の目にとまっています。

今回はそんなInstagramのリールの広告枠「リール広告」について概要やメリット、配信時に気を付けるべきポイントを紹介します。

Instagramのリール広告とは?

そもそもリールとは?

Instagramのリール機能は、フッター中央のアイコンを押すと開くことのできる、60秒以内のショート動画を楽しむ機能です。

画像引用元:

TikTokの流行とともに一気に広まったショート動画ですが、現在はTikTok、Instagramのリール、YouTube Shortsが主なショート動画プラットフォームとなっています。

TikTokはショート動画が主体のSNSというのが大きな特徴で、アップできる動画の尺は15秒〜3分までとなっています。
一方InstagramリールとYouTube ShortsはそれぞれInstagramとYouTubeの一機能としての提供で、アップできる動画は15〜60秒と、TikTokよりも短尺です。

また、Instagramは「インスタ映え」という言葉も流行した通り、見た目が華やかなファッションや美容に関するコンテンツが多くなっています。
TikTokはエンタメ・面白系、YouTubeは幅広いジャンルではあるものの親近感・手触り感を売りにしたコンテンツが多いのがそれぞれの特徴で、もちろん共通するコンテンツも色々あれど、3つのSNSの方向性としてはこのような違いもあります。

リール広告とは?

Instagramのリール広告は、このリール機能内に動画広告を表示できる広告メニューです。リール広告も投稿できるのは最長60秒の動画となっています。

画像サイズ 最小:600×750ピクセル
最大:1,936×1,936ピクセル
動画サイズ 最大サイズ:250MB

動画の長さ:最長60秒

アスペクト比 1:91:1
キャプションの長さ 最大2,200文字

リール広告のメリット・デメリット

そんなリール広告のメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

メリット

リール広告のメリットは、通常のショート動画コンテンツ内に自然に広告を露出できることです。

例えば同じ動画広告でも、YouTube広告などは、ユーザーが見たい動画が存在し、その動画の視聴前・視聴中などに広告が配信されるため、目的の動画を阻害する形になり、スキップされるのが大半です。

一方Instagramリール広告は、ユーザーは特定の見たい動画があるわけではなく、何となく上にスワイプしてどんどんと次の動画を見ていく中で広告に触れるわけなので、内容さえマッチすればしっかり見てもらえる配信枠になっています。

また、ショート動画は年々人気が高まってきており、Instagram内でもこのリール機能の利用率はとても高くなっています。
この枠に広告を露出することで、一定のインプレッションを確保することができます。

リール動画がスマホを縦向きにフルフルで使っている機能なので、リール広告もスマホ全画面に表示できる、というのも大きな特徴です。
スマホの平均的な画面サイズは年々大きくなっていますので、画面いっぱいにインパクトのある訴求ができます。

デメリット

一方デメリットの1つは、縦長動画を専用で用意する手間とリソースです。

TikTokやYoutubeにもこのショート動画の広告枠があるとはいえ、動画の主流はまだまだ横向き動画なので、リール広告を始める際はそれ用に縦長動画を用意する必要があります。

もちろん成果が出れば必要な運用コストなので致し方ないのですが、成果が出るかまだわからない状態で、この縦長動画を作り、PDCAを回すハードルが高いのが難点です。

また、あまり多くのこと、複雑なことを訴求するのには向いていません。
尺が60秒に限られているということに加え、スピーディにスワイプして次々と下の動画に移っていくのがユーザーの行動なので、数秒で興味ないと判断されたらすぐに飛ばされます。

メリットに記載したように、目的の動画が他にあるわけではないので、上手くハマればしっかり目に入るのですが、「最初数秒はスキップできない」等の制約もないため、逆にユーザーに全くハマらないショート動画であれば一切見られずスキップされるリスクも高いのが特徴です。

リール広告配信時のコツ

このように、メリット/デメリットがあるリール広告なので、配信する際にはおさえておくべきコツがあります。
比較的新しい広告面なのでまだまだノウハウが確立しきっていない領域でもあるのですが、以下3点はおさえておきましょう。

アクションではなく認知目的に

まず1つ、何かしらのアクションを促す目的よりは認知目的の方が向いています。

もちろんリール広告内にリンクを設置してサービスサイト等へ誘導することも可能なのですが、サービスの購入や資料請求等のCPAに目標を設定してリール広告を運用するとあまり期待通りの効果を得られないことが多いです。

ユーザーはショート動画を次から次に流し見している状態なので、かなり強く興味を持った商品でないとそこからリンクを踏んでサイトへは遷移しません。
もちろん0ではないのである程度CPAが高くなっても問題ない商材なのであれば運用する価値はあるかもしれませんが、大半の商材では厳しいイメージです。

アクションを促す目的の広告はフィード広告など別掲載面から優先していきましょう。

一方リール広告に向いているケースはというと、認知目的の広告です。

その瞬間にアクションを求めるというよりは、とりあえず名前を覚えてもらう、とりあえずどういうサービスか知ってもらう、といった認知目的の広告であればマッチする可能性が高くなります。

広告色を出しすぎない

リール広告のメリットとして、特定の目的があるわけではなく何となく動画を流し見しているので広告を見てもらえる可能性があると書きましたが、せっかく広告色の薄い枠に広告を配信しているので、なるべく広告色の薄い動画にした方が成果は上がりやすいです。

広告色をかなり前面に押し出し、とにかくサービス名やサービス内容を訴求するばかりになってしまうと、明らかに広告だということがわかりますし、面白いリール動画が並ぶ中でスワイプの手を止めて見てくれる可能性は低くなります。

音声OFFでも内容がわかるように

リール動画は音声も流れるため、リール広告にも当然音声を付けることができます。とはいえ音声OFFで見ているユーザーも多いため、音声なしでも広告の内容が理解できるようにしておきましょう。

字幕をつけておいたり、アニメーション等で内容がわかるようにしておいたり、といった工夫が必要です。ただし短尺で字幕が大量になってしまっても逆効果なので、端的に内容がわかるようにしておきましょう。

まとめ

Instagramのリール広告は、以上のように60秒以内のショート動画が並ぶ面に広告を配信できる機能でした。

ショート動画ゆえにメリットデメリットがあり、メリットを存分に生かした広告配信ができるように意識する必要があります。

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