- 最新のデジタルマーケティングツールが知りたい
- 種類(カテゴリー別)に紹介してほしい
- デジタルマーケティングツールの効果を知りたい
デジタルマーケティングツールとは、マーケティング業務を支援するソフトウェア・アプリ・プラットフォームのことです。
うまく活用できれば、マーケティングの効果を最大化できます。
しかし、デジタルマーケティングが複雑化する現代はツールの種類も多く、何の情報もない状態で選択するのは難しいでしょう。
本記事では「押さえておくべき最新のデジタルマーケティングツール」を10個紹介します。
現代のデジタルマーケティング手法に合わせ、種類別(カテゴリー別)にまとめた最新版です。
結論からいうと、1つのデジタルマーケティングツールですべての課題が解決することはありません。
マーケティング領域ごとに、専用のツールを選ぶ必要があります。
最新のデジタルマーケティングツールを活用して業績アップにつなげたい人は、最後まで読んでみてください。
【カテゴリー別】デジタルマーケティングツールの種類
まずはどの領域にどのようなデジタルマーケティングツールがあるのか、把握しておきましょう。
【デジタルマーケティングツール一覧】
ツールの種類 | 主な機能(できること) |
---|---|
顧客管理(CRM)ツール | 営業活動や引継ぎ業務の効率化 顧客とのコミュニケーションを可視化 情報共有をスムーズにする | 顧客データを一元管理
マーケティングオートメーション(MA)ツール | 見込み顧客の獲得・管理・育成を効率化 | 新規開拓からアプローチまでマーケティング活動を自動化
SEOツール | 被リンク分析 検索順位チェック 検索ボリュームチェック キーワード選定 | 競合サイト分析
アクセス解析ツール | 年齢や性別などのユーザー属性を分析 流入経路やエンゲージメントの数値化 | PVやエンゲージメントなどのユーザー行動を分析
CMSツール | HTMLやCSSの知識なしでWEBページを更新 SEOに効果的なWEBサイトを制作 | WEBサイト内のコンテンツを一括管理
デジタル広告管理ツール | 広告効果を可視化 新規配信~改善までを自動化して作業工数を削減 | 複数の広告運用を一括管理
WEBサイト・LP改善ツール | ヒートマップ解析 表示速度・CVRの向上 | 作成・分析・運用・改善をサポート
SNS管理ツール | 投稿管理・エンゲージメント分析 自社と競合との比較調査 | 複数のSNSアカウントを一括管理
【最新版】押さえておくべきデジタルマーケティングツール10選
デジタルマーケティングの多様化・複雑化にともない、ツールも多種多様化してきました。
種類が多くて選べない人のために「押さえておくべき最新のデジタルマーケティングツール」をカテゴリー別に10個紹介します。
- 顧客管理(CRM)ツール:HubSpot CRM
- マーケティングオートメーションツール:SATORI
- SEOツール(被リンク分析・競合調査):Ahrefs
- SEOツール(検索順位チェック):Googleサーチコンソール
- SEOツール(キーワード選定):Googleキーワードプランナー
- アクセス解析ツール:Googleアナリティクス(GA4)
- CMSツール:WordPress
- デジタル広告管理ツール:Shirofune
- WEBサイト・LP改善ツール:Ptengine
- SNS管理ツール:Social Insight
顧客管理(CRM)ツール|HubSpot CRM
顧客データの一括管理には、CRMツールが有効です。
「HubSpot CRM」は、世界135カ国・22万社以上で活用されている無料のCRMツール。
AIを搭載したさまざまなソフトウェアと連携できるのが特徴です。
【押さえておくべき理由】
- 無料で使える機能が充実しているリスト
- 見やすいダッシュボードで直感的に操作できる
- 有料ソフトウェアとの組み合わせですべての機能を使えるリスト
顧客管理・コンタクト管理・広告管理・リード獲得・LP作成・メールマーケティングなど、多くの機能を無料で使えます。
使い勝手のよいインターフェースで、余計な手間がかからない点もメリットです。
さらに、HubSpotが提供する別のソフトウェアと組み合わせることで、顧客管理・営業管理・MA・CMSなど全領域の機能を1つのツールで使用できます。
マーケティングオートメーションツール|SATORI
マーケティングオートメーションツール(MAツール)は、マーケティング活動を自動化するツールです。
「SATORI」は国内で高い認知度を誇るMAツールで、1,500社以上に導入されています。
【押さえておくべき理由】
- 簡単な設定ですぐに使える
- UIがシンプルで使いやすい
- リードジェネレーションに強い
- サポートが手厚い
WEBサイトに計測タグを埋め込むだけで、すぐに使えます。
国内開発のため、日本語によるシンプルなインターフェースです。
リードジェネレーション(見込み顧客を獲得するための活動)を強化しており、実名だけでなく匿名のリード(アンノウン)にもアプローチ可能。
見込み顧客の獲得・管理・育成を効率化します。
初めてMAツールを導入する人のために、フォローアップミーティングやセミナーを用意している点も魅力です。
運用開始後も、24時間365日問い合わせ可能なオンラインサポートを受けられます。
マーケティングオートメーションツールについてより詳しく知りたい人は、こちらの2記事をどうぞ。
「マーケティングオートメーションツール」とは?基礎知識についてご紹介!
MAツールの選び方と活用のコツ
SEOツール(被リンク分析・競合調査)|Ahrefs
世界60万人が導入しているSEO分析ツール。
被リンク分析をはじめとした「競合サイトの分析」に長けています。
【押さえておくべき理由】
- 大量の被リンクデータを所有
- 約15分ごとにデータを更新
- 詳細な競合調査が可能
独自のクローラーが膨大な被リンクデータを収集してくるため、他のツールにはない高精度な分析が可能です。
こまめなクロール(24時間ごとに約3,000万ページ)も独自クローラーのメリット。
約15分ごとにデータを更新しており、頻繁に最新データを入手できます。
競合の流入キーワードやドメインパワーも調査可能で、より詳細に競合分析したいときに役立ちます。
SEOツール(検索順位チェック)|Googleサーチコンソール
Google検索における、掲載順位を計測するツールです。
順位獲得やアクセスに至ったクエリを把握できるため、SEO効果を正確に検証できます。
【押さえておくべき理由】
- Google検索での掲載状況を確認できる
- 各リンクの数や状況を確認できる
- WEBページの情報をGoogleに提供する
- 自社サイトの問題点をあぶり出せる
検索順位・表示回数・クリックの推移や平均値など、掲載状況の詳細を把握できます。
被リンク数や被リンク元だけでなく、内部リンクの状況を詳しく見れる点も魅力。
データを確認する以外に、インデックス登録のリクエストや削除も申請できます。
表示速度の遅いURLや各種エラーといったサイトの問題点も表示されるほか、スパム判定によるペナルティの有無も視認可能です。
Googleサーチコンソールについてより詳しく知りたい人は、こちらの記事をどうぞ。
Googleサーチコンソールとは?使い方や活用のポイントについて詳しく解説!
SEOツール(キーワード選定)|Googleキーワードプランナー
本来はGoogle広告出稿時のキーワード調査用ツールですが、キーワード選定に高い効果があるためSEO施策にも役立ちます。
【押さえておくべき理由】
- 新しいキーワードを探せる
- 月間検索ボリュームや入札単価がわかる
- 候補となるキーワードの詳細がわかる
- 無料で多くの機能を使えるリスト
自社商材に関心があるユーザーを対象に、キーワードの候補をピックアップ。
検索ボリューム・三カ月の推移や前年比の推移・競合性の目安・入札単価の目安など、1つのキーワードに対して複数のデータを閲覧できます。
また、選んだキーワードで獲得できそうなコンバージョン数・クリック数・表示回数の予測も可能です。
キーワード選定に必要な機能を無料で使えるため、初期段階でも導入しやすいツールといえます。
アクセス解析ツール|Googleアナリティクス(GA4)
Googleが提供する無料のアクセス解析ツールで、WEBサイトやアプリのパフォーマンスを検証するのに有効です。
【押さえておくべき理由】
- WEBサイトとアプリの両方を計測できる
- より詳細にユーザー行動を計測できる
- 機械学習による高度な予測ができる
- BigQueryと無料で連携できる
- 独自のイベントを設定できる
WEBとアプリへの同一アクセスを一人のユーザーとしてカウントできるため、正確な計測が可能。
より細かくユーザー行動を追跡するために、セッションよりも詳細な「イベント」ベースのデータを使用している点も魅力です。
機械学習による予測では「購入の可能性・離脱の可能性・予測収益」がわかります。
うまく活用すれば、見込み顧客の傾向を把握できるでしょう。
「BigQuery」はビッグデータを高速分析する解析ツール。
GA4と連携することで、MAツールやCRMツールとの統合がスムーズに行えます。
特定の指標をピンポイントで計測したり独自のイベントを設定したりして、自社がほしいデータを収集できる点もメリットです。
GA4について詳しく知りたい人は、こちらのサイトをどうぞ。
ADMA(アドマ)
CMSツール|WordPress
世界中のWEBサイトに利用されているCMS(コンテンツマネジメントシステム)。
導入や運用が簡単で、プログラミングの専門知識がなくてもWEBサイトを作れます。
サーバーレンタル料やドメイン使用料を払えば、ソフトウェア自体は無料で使える点も人気の理由です。
【押さえておくべき理由】
- 記事を作成しやすい
- SEO施策が行いやすい
- プラグインで機能を追加できる
- デザインをカスタムしやすい
- ネット上に多くの情報がある
直感的な画面操作で、HTMLやCSSなどの専門知識がなくても執筆や装飾が容易です。
ユーザーだけでなく検索エンジンにも伝わりやすい記事を作れるため、SEO施策が行いやすい点もメリット。
独自ドメインを取得できることや内部SEO施策が備わっていることから、導入するだけでSEO効果が期待できます。
カスタム性の高さも魅力です。
種類豊富なプラグインやテーマ(テンプレート)を活用することで、好みに合わせて機能を拡張できます。
利用者が多いため情報量も豊富で、導入のハードルは低いといえるでしょう。
デジタル広告管理ツール|Shirofune
国内での利用実績13,000件以上を誇る広告運用自動化ツールで、Yahoo!広告の認定パートナーツールでもあります。
超汎用的な設計で、各種計測ツールや独自のシステムとも連携可能です。
【押さえておくべき理由】
- 簡単な操作で広告を出稿できる
- 分析レポートを自動で作成できる
- ツール側から改善点を提案してくれる
広告運用のノウハウをシステムに組み込んでいるため、知識や経験がなくても問題ありません。
リスティングだけでなくディスプレイ広告にも対応しており、運用型広告に不慣れな人でも簡単に広告を作成・出稿できます。
ワンクリックで分析レポートを生成できる点もメリット。
使用中の広告チャネルやキャンペーンの費用対効果を即座に視覚化し、レポートにもとづいた振り返りや考察などの業務も自動で行います。
広告の改善点をわかりやすく提案してくれる「改善チャンス機能」で、短時間で効果的な改善が可能です。
広告掲載先のURLや狙いたいキーワードを入力すると、適切と思われるキーワードを自動で抽出します。
WEBサイト・LP改善ツール|Ptengine
ページ単位で問題点を把握するならGoogleアナリティクスで十分ですが、ページ内の問題箇所を把握するにはより詳細に解析できるツールが必要です。
最新版(2021年3月~)のPtengineはヒートマップ・サイト解析・ABテスト・WEB接客・パーソナライズ化など、サイト改善に必要な機能を兼ね備えたワンストップツールへと進化しています(参考:Ptengine ヘルプセンター)。
月間3000万PVまで使える無料トライアルがあるので、特定のページでテスト運用することも可能です。
【押さえておくべき理由】
- 簡単な設定で運用できる
- ノーコードで作業できる
- 解析から改善まで一本化できる
1つのタグを設置するだけで実装でき、タグを実装してから5分ほどでデータが蓄積され始めます。
ノーコードで使えるうえに、グッドデザイン賞を受賞したUIは操作性も良好です。
各種分析はもちろん、分析結果による改善まで一本化できる点もメリット。
離脱ポイントの可視化・顧客の見込み度に合わせたセグメンテーションやパーソナライゼーション・ABテストまでワンストップで実行できます。
ヒートマップは、リアルタイムでの解析も可能です。
SNS管理ツール|Social Insight
SNSの運用や分析を効率化するSNS解析ツール。
主要SNSに対応しており、国内最大規模のアカウントデータを保有しています。
【押さえておくべき理由】
- SNSキャンペーンを自動化できる
- 複数のSNSアカウントを一元管理できる
- 自社と競合を一括で比較できる
プレゼントキャンペーンの抽選やメッセージ作成はもちろん、応募時のデータ収集も自動で行います。
複数のSNSアカウントの予約投稿や、投稿までの承認フローを一元管理。
リプライの自動取得による即レスや、特定のワードを含めたコメントに対するアクティブサポートを自動化します。
膨大なデータ量を活かした比較分析も魅力。
自社だけでなく競合のフォロワー増減・属性分析・投稿分析など最新のデータを収集できるほか、インフルエンサーの識別も可能です。
SNS管理・分析ツールについて詳しく知りたい人は、こちらの記事をどうぞ。
ソーシャルメディア分析ツール:あなたのマーケティングを次のレベルへ
最新のデジタルマーケティングツールで得られる効果
最新のデジタルマーケティングツールで得られる主な効果は3つ。
- 工数削減・効率化につながる
- 効果検証から改善までを短縮できる
- マーケティング効果の最大化が狙える
本来プログラミングの専門知識やスキルが必要な難しい作業も、ツールを用いることで容易に行えます。
作業工数が減り、マーケティング活動の効率化につながるでしょう。
デジタルマーケティングの正確な効果を、リアルタイムで取得できる点もメリット。
最新の分析結果を即座に活用することで、改善の効果が出やすくなります。
短期間でデータが蓄積されるため、新しいチャレンジがしやすくなる効果も。
ツールによる高度な分析は、顧客への最適なアプローチ方法も導き出すでしょう。
顧客との良好な関係はファン化につながり、最終的にLTV向上につながります。
最新のデジタルマーケティングツールを導入することで「長期的な利益」が期待できます。
最新のデジタルマーケティングツールを活用して業績を上げよう
デジタルマーケティングツールは特定の領域に特化したものが多く、それぞれ適切なものを選ぶ必要があります。
- マーケティング活動の自動化:MAツール
- サイト改善:アクセス解析ツール・ヒートマップツール
- SEO施策:SEOツール
- 広告運用:デジタル広告管理ツール
- SNS運用:SNS管理ツール など
本記事で紹介した10種類の最新ツールは利用者も多く、初めてでも導入しやすいのが特徴です。
無料で試せるツールもあるので、まずはテスト導入から始めるのもよいでしょう。
複雑かつ高度化する現代のデジタルマーケティングにおいて、最新ツールの導入は欠かせない要素といえます。