「多額の広告費をかけてランディングページ(LP)を作ったのに、思うようにコンバージョン(成約)に繋がらない……」 「競合他社のLPを参考に見よう見まねで構成を組んでみたが、自社の商品では全く反応が得られない」 「そもそも、LPの冒頭で何を伝え、どの順番で情報を並べればユーザーの心を動かせるのか、正解がわからない」
WEBマーケティングにおいて、LPは24時間365日働き続ける「デジタル上の営業マン」です。しかし、どれだけ美しいデザインを施し、どれだけ質の高いアクセスを集めたとしても、その中身である「構成(ストーリー)」が不適切であれば、ユーザーは一瞬でページを閉じてしまいます。LPの成果を左右する最大の要因は、実はデザインの綺麗さではなく、ユーザーの心理変容に沿った「情報の並べ方」にあるのです。
売れているLPには、例外なく共通の「型」が存在します。それは、対面営業におけるトップセールスが、挨拶から悩みへの共感、解決策の提示、そしてクロージングへと流れるようなトークを展開するのと全く同じ理屈です。WEBという対面ではない環境だからこそ、ユーザーが抱く「疑念」や「不安」を先回りして解消し、自然と「これが欲しかった」と思わせる論理的な構造(アーキテクチャ)が不可欠となります。この「型」さえ理解してしまえば、扱う商材が有形資産であれ無形サービスであれ、あるいはBtoCであれBtoBであれ、業界を問わず高い成約率を叩き出すLPを構築することが可能になります。
本記事では、数多くのLP制作と広告運用を通じて導き出された、「高CVRを生むための7つの基本構成」を徹底的に深掘りします。
単なるパーツの紹介にとどまらず、それぞれの要素がユーザーの心理にどう働きかけるのか、なぜその順番でなければならないのかという「成約のロジック」を具体的に紐解いていきます。「なんとなく」の構成で作るギャンブルのようなLP制作を卒業し、確かな根拠に基づいた「売れるLP」を設計するためのバイブルとして、ぜひ最後まで読み進めてください。
LP(ランディングページ)・・・ 検索結果や広告などを経由して、訪問者が最初にアクセスする(着地する)ページのことです。一般的には、特定の商品やサービスの注文、問い合わせといった「コンバージョン」を唯一の目的として設計された1枚完結型のWebページを指します。
なぜLPの成果は「構成」で8割決まるのか

LP改善というと、つい「デザインをきれいにする」「コピーを強くする」といった部分に目が向きがちです。しかし、実際にCVRを大きく左右しているのは、それ以前の情報の並び順=構成です。
本章では、なぜLPの成果が構成で大きく決まるのか、その理由を心理的な観点から整理していきます。
CVRが伸びないLPに共通する問題
一見すると情報量も多く、内容もしっかりしているのに成果が出ないLPには、共通した課題があります。その代表例が「情報の順番が悪い」ことです。
ユーザーがまだ不安を感じている段階で、いきなり詳細な機能説明や料金の話をしてしまうと、理解が追いつかず離脱につながります。
また、制作側の伝えたいことが優先され、ユーザー視点が抜け落ちているケースも少なくありません。「何を伝えたいか」ではなく、「ユーザーはいま何を知りたいか」という視点で構成されていないLPは、どれだけ良い内容でも成果につながりにくくなります。
成果が出るLPは「感情の流れ」を設計している
成果が出ているLPの多くは、情報を単に並べているのではなく、ユーザーの感情の流れに沿って構成されています。
基本となるのは、「不安 → 理解 → 納得 → 行動」という心理プロセスです。
まずファーストビューで不安や悩みに共感し、次に「なぜその問題が起きるのか」「どう解決できるのか」を分かりやすく説明します。その上で実績や根拠を提示して納得感を高め、最後に行動しやすいCTAを配置する。この流れが自然に設計されているLPほど、CVRは高くなります。
つまり、構成とは単なるレイアウトではなく、心理設計そのものだと言えます。
業界が違っても「型」は共通する
「自社の業界は特殊だから、一般的なLP構成は使えない」と考える方も多いですが、実は逆です。業界や商材が違っても、ユーザーが意思決定に至る心理プロセスは大きく変わりません。
違いが出るのは、構成の後工程である「表現」や「具体例」の部分です。まずは汎用的なフレームワークを持ち、その上で業界特性に合わせて微調整する方が、圧倒的に再現性の高いLPを作ることができます。
成果を安定して出すためには、毎回ゼロから考えるのではなく、どの業界にも使える型を持つことが重要です。
CVR(しー・ぶい・あーる)・・・CVRとは「Conversion Rate(コンバージョン率)」の略で、LPを訪れたユーザーのうち、購入・申込み・問い合わせなどの成果に至った割合を示す指標です。CVRが高いほど、LPの構成や内容がユーザーの行動を適切に後押しできていると判断できます。
高CVRを生むLPの全体像|7つの基本構成とは

成果の出るLPには、業界や商材が違っても共通する「型」が存在します。これは一部の成功事例だけに当てはまるものではなく、多くの高CVR LPを分解した結果、必ず現れる構成要素です。
本章では、LP全体を設計する際の軸となる「7つの基本構成」を俯瞰し、なぜこの流れが成果につながるのかを整理します。
7つの基本構成一覧
高CVRを生むLPは、以下の7つの構成要素で成り立っています。重要なのは、要素そのものだけでなく「配置される順番」です。
ファーストビュー
ファーストビューは、ユーザーが最初の数秒で「自分に関係があるか」を判断するパートです。誰向けのサービスなのか、どんな課題を解決できるのかが一目で伝わらなければ、続きを読む前に離脱されてしまいます。
共感・課題提示
次に行うべきは、ユーザーの悩みや不満への共感です。売り込みではなく、「自分の状況を分かってくれている」と感じてもらうことで、読み進める心理状態を作ります。
解決策の提示
共感で終わらせず、「その悩みは解決できる」という希望を提示します。ここではサービス名を前面に出すよりも、考え方や仕組みを伝えることが重要です。
ベネフィット訴求
特徴や機能ではなく、「利用するとどう変わるのか」を具体的に示します。ユーザー視点での変化が明確になるほど、行動への意欲は高まります。
信頼・実績の提示
どれだけ魅力的なベネフィットを示しても、信頼がなければ行動には至りません。実績・導入事例・第三者評価などを通じて、「ここなら大丈夫」と感じさせる要素を配置します。
不安解消・FAQ
購入・申込み直前に生まれる不安を先回りして解消するパートです。料金、サポート、リスクなど、ユーザーが聞きにくい疑問を明示することで、心理的ブレーキを外します。
CTA(行動喚起)
最後に、具体的な行動を明確に提示します。「今すぐ申し込む」「無料で相談する」など、次に何をすればよいか迷わせないことが重要です。
この順番でなければならない理由
この7つの構成は、単なる情報の並びではありません。ユーザーの心理は、「関係あるか」→「理解できるか」→「信頼できるか」→「行動しても大丈夫か」という順で進みます。
そのため、いきなりCTAを強調したり、信頼情報を前半に詰め込みすぎたりすると、心理の流れが崩れてしまいます。
成果が出るLPは、常にユーザーの感情の動きを基準に構成されています。この型をベースに持っておくことで、業界や商材が変わっても、安定してCVR改善を狙うことが可能になります。
CTA(しー・てぃー・えー)・・・CTAとは「Call To Action」の略で、ユーザーに具体的な行動を促す要素のことです。申込みボタンや問い合わせリンクなどが該当し、「次に何をすべきか」を明確に示す役割を持ちます。CVR改善において、CTAの配置や文言は非常に重要な要素とされています。
【構成①】ファーストビュー|3秒で続きを読ませる設計
ファーストビューは、LP全体の成果を大きく左右する最重要パートです。ユーザーがページを開いて最初の数秒で「読むか/離脱するか」を判断するため、ここで関心をつかめなければ、どれだけ優れた構成や内容を用意していても読まれることはありません。
本章では、高CVRを生むファーストビューの役割と設計ポイントを整理します。
ファーストビューの役割
ファーストビューの役割は、単に目立たせることではありません。ユーザーの思考を止めず、「続きを読もう」と自然にスクロールさせるための心理的な入口を作ることにあります。
誰向けかを瞬時に伝える
ユーザーはLPを開いた瞬間、「これは自分向けのページかどうか」を無意識に判断しています。そのため、ファーストビューではターゲットを明確に示すことが不可欠です。
「誰の、どんな悩みを解決するのか」が一目で分かれば、自分事として読み進めてもらえる確率が高まります。逆に、対象が曖昧な表現は、理解に時間がかかり離脱を招きます。
続きを読む理由を作る
ファーストビューの目的は、すべてを説明することではありません。「この先に答えがありそうだ」と期待させることが重要です。
問題提起やベネフィットの一部を提示しつつ、詳細は下部で解説する構成にすることで、自然なスクロールを促せます。
高CVRなファーストビューの要素
成果の出るファーストビューは、いくつかの要素がバランスよく配置されています。それぞれの役割を理解した上で設計することが重要です。
キャッチコピー
キャッチコピーは、最初に視界に入る言葉です。抽象的で格好いい表現よりも、「何がどう変わるのか」が具体的に伝わるコピーが効果的です。
ユーザーの悩みや願望に直結する言葉を使うことで、関心を一気に引き寄せられます。
サブコピー
サブコピーは、キャッチコピーを補足し、理解を深める役割を持ちます。
「なぜそれが可能なのか」「どんな人に向いているのか」を短く補足することで、誤解や不安を減らし、読み進めやすくなります。
ビジュアル
ビジュアルは感情に直接訴えかける要素です。人物写真やサービス利用シーンなど、内容と一貫した画像を使うことで、理解スピードが向上します。
装飾目的の画像ではなく、「内容を補強するビジュアル」であるかが重要な判断基準です。
CTA
ファーストビューにCTAを置くことで、行動意欲が高いユーザーを逃さずに済みます。ただし、ここで強く行動を迫る必要はありません。
「詳しく見る」「無料で確認する」など、心理的負担の少ない文言を選ぶことが、高CVRにつながります。
よくある失敗例
ファーストビューで多い失敗は、「伝えたいことを詰め込みすぎる」ことです。情報量が多いと、ユーザーは何を見ればよいか分からず、結果的に離脱してしまいます。
また、抽象的なコピーや誰向けか分からない表現も、続きを読まれない原因になります。ファーストビューは“説明”ではなく、“導入”であることを常に意識する必要があります。
ファーストビュー(ふぁーすと・びゅー)・・・ファーストビューとは、Webページを開いた際にスクロールせずに表示される最初の画面領域のことです。ユーザーが最初に目にする情報であり、続きを読むか離脱するかを判断する重要な判断材料となるため、LPでは特に重視されます。
【構成②】共感・課題提示|「これは自分のことだ」と思わせる
ファーストビューで興味を引いた後、ユーザーが次に求めているのは「このLPは自分の状況を理解しているかどうか」です。ここでいきなり商品説明や強みを語ってしまうと、売り込み感が強まり、離脱につながります。共感・課題提示パートは、ユーザーの感情をつかみ、続きを読む理由を明確にする重要な役割を担います。
共感パートがCVRに与える影響
共感パートは、ユーザーとの心理的距離を一気に縮めるための起点です。
ユーザーは「理解されている」と感じた瞬間に心を開く
人は、自分の悩みや状況を正確に言語化されると、「この情報は自分のためのものだ」と感じます。LPにおける共感パートは、信頼関係を築くための最初の接点です。
逆に、ここでズレた表現をしてしまうと、「自分向けではない」と判断され、その後どれだけ良い提案をしても読まれなくなります。
共感が弱いLPほど価格比較に流れやすい
共感が不足しているLPでは、ユーザーは商品そのものに感情移入できません。その結果、「結局どこも同じ」と感じ、価格や条件だけで比較されやすくなります。
共感パートで「自分の悩みを分かってくれる存在」と認識されることで、単なる比較対象から一歩抜け出すことができます。
課題提示の書き方テンプレート
共感だけで終わらせず、「なぜその悩みが解決できていないのか」を言語化することが重要です。
表面的な悩みではなく「根本原因」を示す
成果の出る課題提示は、「〇〇で困っていませんか?」といった浅い問いかけで終わりません。その悩みが生まれている背景や、ユーザー自身が気づいていない原因まで踏み込みます。
これにより、「言われてみれば確かにそうだ」という納得感が生まれます。
課題提示は“不安を煽る”のではなく“整理する”
重要なのは、恐怖や不安を過度に強調しないことです。課題提示の目的は、ユーザーを追い込むことではなく、状況を整理し、次の解決策を受け入れやすくすることにあります。
冷静で客観的なトーンを保つことで、信頼性も同時に高めることができます。
解決策を「チラ見せ」するのが次章への導線
課題提示の最後では、「この課題は解決できる」という示唆を軽く入れるのがポイントです。具体的な方法は次のパートで説明することで、自然な流れで読み進めてもらえます。
【構成③】解決策の提示|選ばれる理由を明確にする
課題提示によって「これは自分の問題だ」と認識してもらえた後、次に重要なのが解決策の提示です。このパートは、単なる商品紹介ではなく、「なぜその解決策で悩みが解消されるのか」を論理的かつ納得感のある形で伝える役割を担います。
ここでの設計次第で、LP全体の信頼度とCVRは大きく変わります。
商品・サービス紹介でやってはいけないこと
解決策を提示する際、多くのLPが無意識のうちに「売り込み」に寄ってしまいます。しかし、この段階での過度な自社アピールは逆効果になることが少なくありません。
機能・スペックの羅列だけで終わる
よくある失敗例が、商品やサービスの特徴を箇条書きで並べるだけの紹介です。確かに情報量は多くなりますが、「それが自分の悩みをどう解決するのか」が伝わらなければ、ユーザーの理解は深まりません。
解決策提示の目的は、優れている点を誇示することではなく、「課題とのつながり」を明確にすることです。
他社比較やNo.1訴求に頼りすぎる
「業界No.1」「圧倒的実績」といった表現は一見魅力的ですが、根拠が薄い場合は信頼を損ねる原因になります。また、比較ばかりを強調すると、ユーザーは警戒心を強めてしまいます。
解決策パートでは、競合より優れている理由よりも、「ユーザーにとって合理的な選択である理由」を示すことが重要です。
解決策を「仕組み」で説明する
高CVRなLPに共通するのは、解決策を結果ではなくプロセス(仕組み)で説明している点です。仕組みが理解できると、ユーザーは自然と納得します。
課題 → アプローチ → 解決の流れを明確にする
解決策を提示する際は、「どの課題に対して」「どんな方法で」「なぜ解決できるのか」という流れを意識しましょう。
例えば、「〇〇な悩みを抱える人に対して、△△という仕組みを提供することで、□□が可能になります」といった構造です。この順序で説明することで、ユーザーは頭の中でストーリーを描けるようになります。
専門性は噛み砕いて伝える
専門的な仕組みやノウハウが強みの場合でも、難解な用語を多用すると理解の妨げになります。専門性は「難しさ」ではなく、「分かりやすさ」で示すことが重要です。
図解やステップ説明を用いることで、「自分にも理解できた」という安心感を与えられます。
「なぜ他ではダメなのか」を自然に示す
無理に競合を否定する必要はありませんが、「一般的な方法では解決しづらい理由」と「この解決策なら対応できる理由」を対比させることで、選ばれる必然性が生まれます。
これにより、ユーザーは押し付けられることなく、自発的に「これが良さそうだ」と判断できるようになります。
【構成④】ベネフィット訴求|機能ではなく未来を伝える
ユーザーが知りたいのは、商品やサービスの「機能」や「スペック」ではありません。
本当に知りたいのは、それを使った結果、自分の未来がどう変わるのかです。
ベネフィット訴求は、LPの中でもCVRを大きく左右する重要なパートであり、ここを誤ると「良さそうだけど、今すぐ申し込む理由がない」LPになってしまいます。
ベネフィットと特徴の違い
多くのLPで見られる失敗が、「特徴の説明」で止まってしまっている点です。まずは、ベネフィットと特徴の違いを明確に理解しましょう。
特徴は「事実」、ベネフィットは「変化」
特徴とは、商品・サービスが持つ事実情報です。
一方、ベネフィットとは、その特徴によってユーザーが得られる変化や価値を指します。
例えば、「24時間対応のサポート」というのは特徴ですが、それによって「困ったときにすぐ相談できて不安を感じずに済む」という状態こそがベネフィットです。
CVRを高めるLPでは、必ず「特徴 → 変化 → 未来」という流れで説明されています。
特徴だけでは行動につながらない理由
ユーザーはLPを読みながら、無意識に「それで、自分にとって何がいいのか?」と考えています。
特徴だけを並べても、この問いに答えられなければ、行動にはつながりません。
ベネフィット訴求とは、ユーザーの頭の中にあるこの疑問に、先回りして答える設計だと言えます。
業界別ベネフィット訴求例
ベネフィットの考え方は共通していますが、表現方法は業界や商材によって最適解が異なります。ここでは代表的な業界別に、ベネフィット訴求の方向性を整理します。
BtoBサービスの場合
BtoBでは、「成果」や「効率化」がベネフィットの中心になります。
ただし、「売上が上がる」「工数削減」といった抽象的な表現だけでは弱く、業務シーンを具体的に想像させることが重要です。
例:
「営業管理が楽になる」
→「属人化していた営業状況が可視化され、誰が見ても進捗が分かる状態になる」
BtoC・個人向けサービスの場合
個人向けでは、感情面の変化を重視したベネフィット訴求が効果的です。
「不安がなくなる」「自信が持てる」「時間に余裕が生まれる」といった、生活の変化を描くことで共感を得やすくなります。
例:
「オンライン学習サービス」
→「忙しくても、通学のストレスなくスキルアップできる」
高額商材・検討期間が長い商材の場合
高額商材では、短期的なメリットよりも「後悔しない選択ができる」というベネフィットが重要になります。
失敗リスクを避けたい心理に寄り添い、「安心して決断できる未来」を提示することがCVR向上につながります。
ベネフィット訴求で意識すべきポイント
最後に、ベネフィット訴求を設計する際に必ず意識しておきたいポイントを整理します。
数字や具体シーンで未来を描く
「良くなる」「便利になる」といった抽象表現ではなく、
・どのくらい
・どんな場面で
・どんな変化が起きるのか
を具体的に描写することで、ユーザーは自分ごととしてイメージできます。
次のCTAにつながる流れを作る
ベネフィット訴求は、それ単体で完結させるものではありません。
「だから、今行動するとこうなれる」という流れを作ることで、CTAへの心理的ハードルを自然に下げる役割を果たします。
ベネフィット・・・ベネフィットとは、商品やサービスを利用することでユーザーが得られる価値や変化を指します。機能や特徴そのものではなく、「使った結果、どんな未来が手に入るのか」を示す概念であり、LPや広告においてCVRを左右する重要な要素とされています。
【構成⑤】信頼・実績の提示|不安を安心に変える
LPの中盤以降では、ユーザーの心理は「興味」から「検討」へと移行します。この段階で必ず立ちはだかるのが、「本当に信頼できるのか」「失敗しないか」という不安です。どれだけ魅力的なベネフィットを伝えても、信頼材料が不足していれば、CVRは大きく伸びません。
本章では、不安を安心に変えるための「信頼・実績」の正しい見せ方を整理します。
信頼を高める代表的な要素
信頼構築に有効な要素はいくつかありますが、重要なのは「数を並べること」ではなく、「ユーザーが知りたい不安に対応しているか」です。
実績
実績は、サービスや商品がすでに他者に選ばれている証拠です。利用者数、導入社数、継続率、運用年数など、客観的に確認できる数字は、ユーザーの不安を一気に下げる力があります。ただし、「No.1」「業界最大級」といった根拠不明な表現は逆効果になるため、具体的かつ検証可能な形で提示することが重要です。
お客様の声
お客様の声は、ユーザーが自分自身を重ねやすい信頼要素です。重要なのは、過度にポジティブな内容ではなく、「導入前の悩み」「利用後の変化」が具体的に語られていることです。属性(業種・立場・課題)が分かる形で紹介することで、共感と信頼が生まれます。
導入事例
導入事例は、「このサービスを使うと、どういう成果につながるのか」をイメージさせる役割を担います。単なる成功談ではなく、課題→施策→結果の流れを簡潔に整理することで、説得力が高まります。特にBtoB商材では、CVRに直結しやすい要素です。
信頼情報の正しい配置
信頼・実績の情報は、LPのどこに置くかによって効果が大きく変わります。多い失敗例が、ページ下部にまとめて配置し、「読まれない」状態になっているケースです。
基本的には、ベネフィット訴求の直後に信頼情報を配置することで、「本当にそれが実現できるのか?」という疑問に即座に答える流れを作れます。また、CTA直前に再度コンパクトな実績や保証情報を配置することで、行動前の最後の不安を取り除くことができます。
信頼情報は「補足」ではなく、「行動を後押しする主役の一部」として設計することが、高CVRにつながるLPの共通点です。
【構成⑥】不安解消・FAQ|離脱理由を先回りで潰す
LPの終盤まで読み進めたユーザーは、すでに商品・サービスに一定の興味を持っています。それでも申し込みや問い合わせに至らない最大の理由は、「最後の不安が解消されていない」ことです。
本章では、CVRを左右する不安解消パートとFAQ設計の考え方を整理します。
よくある不安の種類
ユーザーが行動直前に感じる不安には、ある程度共通したパターンがあります。これを把握せずにLPを作ると、せっかく育てた検討意欲を取りこぼしてしまいます。
費用・価格に対する不安
「追加費用がかかるのではないか」「想定より高くなるのではないか」といった金銭面の不安は非常に多く見られます。料金体系が複雑だったり、条件が不明確だったりすると、ユーザーは無意識のうちに離脱を選びます。
成果・効果への不安
「本当に自分にも効果があるのか」「失敗したらどうしよう」といった成果への不安も、行動を止める大きな要因です。特に高額商材や無形サービスでは、この心理が強く働きます。
手続き・対応への不安
申込み後の流れが分からない、しつこく営業されそう、サポート体制が不安、といった懸念も少なくありません。行動後のイメージが湧かない状態は、CVRを大きく下げます。
FAQの効果的な作り方
FAQは単なる「質問集」ではなく、ユーザーの迷いを取り除くための重要な心理設計パートです。正しく設計すれば、CVR改善に大きく貢献します。
実際に聞かれる質問をベースに作る
FAQは、想像で作るのではなく、問い合わせや営業現場で実際に多い質問を元に構成することが重要です。ユーザーの不安とズレたFAQは、ほとんど読まれません。
ネガティブな質問こそ先に出す
「キャンセルできますか」「成果が出なかった場合は?」といったネガティブな質問を隠すのは逆効果です。あえて先に提示し、誠実に回答することで、信頼感が高まります。
CTA直前に配置する
FAQは、ページ下部やCTA直前に配置するのが効果的です。行動直前に生まれる迷いをその場で解消することで、自然な流れで次のアクションにつなげられます。
【構成⑦】CTA|迷わせず行動させる
CTAは、LPの中で最も「成果に直結する」要素です。しかし多くのLPでは、CTAを単なるボタンや申込み導線として捉えてしまい、ユーザーの心理状態を十分に考慮できていません。本来CTAとは、ユーザーがここまで読み進めてきた流れを受け止め、自然に一歩踏み出させるための仕組みです。
CTA文言の考え方
CTA文言は、「行動を指示する言葉」ではなく、「行動する理由を補足する言葉」として設計する必要があります。
いきなり「今すぐ申し込む」「無料相談はこちら」と表示しても、心理的な準備が整っていないユーザーには重く感じられ、逆に離脱を招く原因になります。
重要なのは、ユーザーの不安を和らげた状態でCTAを提示することです。例えば、「まずは話を聞いてみる」「資料で詳しく確認する」など、ハードルの低い表現を使うことで、行動への抵抗感を下げられます。
また、CTA文言はLP全体のトーンと一致している必要があります。これまで丁寧に不安を解消してきたにもかかわらず、最後だけ強い売り込み表現になると、違和感が生じてしまいます。
CTA配置のベストプラクティス
CTAは、ページ下部に1つ置けばよいというものではありません。ユーザーの理解度や納得度に応じて、複数箇所に段階的に配置することが効果的です。
例えば、ファーストビュー直下では「全体像を把握したい人向け」の軽いCTA、中盤では「比較・検討中の人向け」のCTA、ページ下部では「行動直前の人向け」のCTAと、役割を分けて設計します。
このようにCTAを分散配置することで、ユーザーは自分のタイミングで行動を選択でき、押し売り感を感じにくくなります。
また、CTA周辺には必ず「安心材料」を添えることが重要です。対応時間、無理な勧誘がない旨、キャンセル可否などを併記することで、最後の心理的ブレーキを外すことができます。
7つの基本構成を活かすLP改善の進め方

テンプレートは、そのまま当てはめるだけでは十分な成果を発揮しません。高CVRを生む7つの基本構成も、正しい順序と進め方で改善に活かすことが重要です。
本章では、実務で失敗しにくいLP改善の進め方を解説します。
一度に全部直さない
LP改善でありがちな失敗が「すべてを一気に変えてしまう」ことです。
改善点が分からなくなるリスク
ファーストビュー、コピー、CTA、デザインを同時に変更すると、成果が上がっても「どこが効いたのか」が判断できません。その結果、再現性のない改善になり、次の施策に活かせなくなります。
優先順位を決めて段階的に進める
まずは構成全体を見直し、ボトルネックになっている箇所を特定します。直帰率が高ければファーストビュー、スクロールはされるがCVしないならCTA周辺など、数値を根拠に一部ずつ改善することが重要です。
構成 → コピー → デザインの順で改善
成果の出るLP改善には、守るべき順番があります。
最初に直すべきは「構成」
構成は、ユーザーの感情の流れそのものです。順番がズレている状態でコピーやデザインを調整しても、CVRは大きく改善しません。7つの基本構成に沿って、「今のLPに欠けている要素は何か」を確認することが第一歩です。
次にコピー、最後にデザイン
構成が整った後にコピーを最適化し、最後にデザインで視認性や印象を調整します。この順番を守ることで、見た目だけ良いが成果が出ないLPを防げます。テンプレートは“型”として使い、自社の数値を見ながら育てていく意識が重要です。
ワイヤーフレーム(わいやーふれーむ)・・・ワイヤーフレームとは、LPやWebページの構成や情報の配置を整理するための設計図のことです。色や装飾を省き、要素の順番や役割に集中できるため、構成改善の初期段階で非常に有効な手法とされています。
まとめ|LPは「センス」ではなく「型」で成果を出す
高CVRなLPは、才能やひらめきによって偶然生まれるものではありません。成果を出しているLPの多くは、ユーザー心理に基づいた「型」を正しく踏襲し、検証と改善を重ねることで作られています。
本記事の最後に、これまで解説してきた内容を整理し、実務でどう活かすべきかをまとめます。
まずは7つの構成をチェックしよう
LP改善に取り組む際、多くの人がいきなりコピーやデザインを修正しがちですが、最初に確認すべきは「構成」です。
ファーストビューからCTAまで、7つの基本構成が正しい順番で配置されているかをチェックするだけでも、LPの課題はかなり明確になります。
構成チェックが改善のスタートラインになる
構成を見直すことで、「どこでユーザーが離脱しているのか」「不安を解消しきれていない箇所はどこか」が見えてきます。これは感覚的な改善ではなく、論理的な改善につながります。まずは現在のLPを7つの構成に当てはめ、不足や順番のズレがないかを確認することが、最短距離でのCVR改善につながります。
型を持てば、どの業界でも応用できる
7つの基本構成は、特定の業界や商材に限定されたものではありません。BtoB、BtoC、無形サービス、ECなど、ユーザーが「不安を感じ、比較し、納得して行動する」という流れは共通しています。そのため、型を理解していれば、業界が変わっても応用が可能です。
カスタマイズは「後工程」で行う
重要なのは、最初から業界特化の表現を作り込もうとしないことです。まずは汎用的な構成で全体を設計し、その後で業界特有の事情や専門用語、事例を肉付けしていく。この順番を守ることで、構成が崩れず、再現性の高いLP改善が実現できます。


