SNS広告を運用している中で、今のCTRが良いのか悪いのかよく分からない…なんて思ったことはありませんか?
同じSNS広告の中でも、商材や媒体よってもCTRの推移は異なり、一概に何%なら良い、悪いとは言えません。
そこで今回は、Facebook・Instagram広告の業界別の平均CTR(クリック率)とCTRアップの秘訣について、徹底解説させていただきます。
「Facebook広告とは?」
Facebook広告とは、Facebook(現:meta)の「フィード面」や「ストーリーズ」などに広告を配信するSNS広告です。
2012年頃にFacebookが買収をしたInstagramにも、Facebook広告の管理画面から広告配信をすることができます。
「Instagram 広告とは?」
Instagram広告は、上述で少し触れましたがFacebook社が運営するSNSであるInstagram内に写真や動画形式で広告を配信することができるSNS広告です。
フォローしているユーザーの投稿に混じるような形式で広告が表示されるので 、自然に広告を見てもらえるような仕様になっています。
「Facebook広告とInstagram広告のCTRは?」
業界 | ディスプレイ広告/CTR |
---|---|
衣服 | 1.24% |
自動 | 0.80% |
B2B | 0.78% |
美しさ | 1.16% |
教育 | 0.62% |
雇用と職業訓練 | 0.73% |
金融と保険 | 0.47% |
フィットネス | 0.56% |
家の修繕 | 1.01% |
健康管理 | 0.70% |
家庭用品 | 0.83% |
産業サービス | 0.71% |
法的 | 1.61% |
不動産 | 0.99% |
小売 | 1.59% |
テクノロジー | 1.04% |
旅行とホスピタリティ | 0.90% |
平均クリック率 | 0.93% |
Facebookで最もクリック率が高い業界は、「法律関連」が最もクリック率高い結果となっています。
次に広告のクリック率が高い業界は、小売(1.59%)、アパレル(1.24%)、美容(1.16%)、フィットネス(1.01%)です。
これらの業界は、広告にモデルや高品質の画像を使用されることが多いため、視覚性に特化したプラットフォームであるFacebookやInstagramといった広告媒体は高パフォーマンスで獲得できていると考えられます。
Facebook・Instagram広告のCTRを改善するには?
もちろん表示されることがまず第一歩ですが、Facebook・Instagram広告はリスティング広告と異なり、テキストだけでなくクリエイティブでも商材の内容を伝えてはおりますが、クリックしてサイトに訪問してもらえなければ、サービスの認知度、理解度も高まりません。
そのためFacebook・Instagram広告において、CTRは特に重要な指標となります。
Facebook・Instagram広告は配信するまでに、クリエイティブや広告文が必要になり、導入するまでに時間を要しますが、CTRを上げ、高い流入効率の配信を行うためには、改善のためのポイントを押さえておく必要があります。
下記にFacebook・Instagram広告のCTRの改善ポイントを4点紹介します。
商材に適したターゲットを設定する
商材と関連性の低いキーワードを広告に設定しても、ユーザーの検索意図と表示される広告がマッチしないため、クリックされる見込みは低いです。
商材のニーズやユーザーの検索意図をとらえ、検索するときにどのようなキーワードを用いるかを想像し、最適なキーワードを設定しましょう。
適切なキーワードが思い浮かばない場合には、Google広告のキーワードプランナーや、ラッコキーワード、OMUSUBIなどのツールを活用するのもおすすめです。
適切なクリエイティブを設定する
例えば、リスティング広告でヒゲ脱毛の広告を女性に対して配信しても、クリックされる見込みはかなり低いですよね?
キーワード同様、商材に対して適切なターゲットを設定しなければ、CTRを上げる事は出来ません。
リスティング広告のターゲティング設定では年齢・性別などの基本属性以外にも、性別・年齢・世帯収入といったデモグラフィックデータに加え、ユーザーの興味関心などさまざまな条件を細かく指定できます。
もし、商材のターゲット層が限定的に絞られる場合は、リスティング広告のターゲティング設定も細かく設定しても良いでしょう。
一方でターゲット設定を細かくしすぎると、配信量が減り、Google広告の機械学習が促進されず、効果改善も期待出来ません。
商材によって適切なターゲット設定を行う事が重要です。
広告文を作成する
Web広告全般において、ターゲティングや配信面にかなり焦点が置かれる事が多く、さらに導入や設定変更のハードルも低いため、高速なPDCAが求められ、クリエイティブ、広告文に力を入れる余裕がなくなってしまう事態もしばしば発生します。
ですが、本来広告において、ユーザーにどんなメッセージを届ければ商材への興味を引く事が出来るのか、それを考える事は核となる部分です。
とはいえ、リスティング広告においては、プロのコピーライターのような独創性や、キレのある文章であるかどうかが重要な訳ではありません。
・見出しには検索キーワードを含める。
・キャンペーン期間、初回限定、プレゼント特典などの記述を加える。
・価格、即日配送、など強みとなる訴求を端的に伝える。
上記のような点を抑え、キャッチのある広告文を作成し、CTRの改善に繋げましょう。
入札方法を変更する
当然ではありますが、検索面の上部の広告の方が、下部に表示されている広告よりはクリックされやすいです。
リスティング広告の表示位置は、入札単価だけで決まるわけではありませんが、入札単価を上げる事により上位に表示させ、CTR改善を狙う、というのも効果は見込めます。
目標となるCPAから逆算し、適切な入札単価を調整するようにしましょう。
複数枚のクリエイティブを入稿する
そもそもリスティング広告の見出しには半角30文字までの文字数制限があり、そこに載せたい情報を全て載せるのは難しいですよね?
そこでリスティング広告には、広告表示オプションというオプションのフォーマットが用意されています。
広告表示オプションを追加する事により、住所、電話番号、サイト内のリンクなどの情報を伝達できるとともに、広告表示オプションが表示されれば、配信面も増え、クリックされる確率も上がります。
広告表示オプションは見出しや説明文と違い、作成しなくても配信は可能ですが、無料で追加でき、競合他社も設定している場合が多いので、可能な限り設定しておくようにしましょう。